なでしこジャパンは角度「1度」に泣いた

サッカーのなでしこジャパンは、残念ながらリオデジャネイロオリンピック行きのチケットを手に入れることはできませんでした。以前には、ワールドカップで優勝したこともあるチームだけにとても残念です。

私はサッカーの専門家ではありませんが、彼女らの試合をテレビで観ていて、わずかな差が結果として大きな差になると感じました。

柱の澤穂希選手が引退してチームに不在だったものの、おそらく実力的には以前とそれほど大きな差はないと思います。しかし、そのわずかの差が、一方はワールドカップ優勝、一方はオリンピックにも出ることができないという結果につながっているのです。トッププレーヤーたちが競う場では、そのわずかな差が致命傷となり、大きな差となって表れるのでしょう。

今、「わずかな差」と述べましたが、正確には、わずかな差の「積み重ね」が大きな差になると私は思っています。

以前、一代で上場会社を築いた社長さんが、新入社員に対してこう話しておられました。

「人生、角度を1度上げているかどうかで、数十年後には到達している高さが大きく違う」

新入社員にはなかなか難しい話だったかもしれませんが、どんなときでも少しずつでもいいから、自身の人生の角度を上げるために、もう一歩だけ踏み込むという姿勢が大切、という意味だと私は解釈しています。

しかしながら、「一歩踏み込む」は口で言うのは簡単ですが、実際にやるのはなかなか難しいことです。普段から意識して、それをクセ付けすることが必要です。