2016年3月15日(火)

「敗戦なでしこ」と「セブン&アイ創業者」の差は、生き方の「角度」

小宮一慶のメディア・ウオッチ【13】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
小宮 一慶 こみや・かずよし
小宮コンサルタンツ代表

小宮 一慶

1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。

執筆記事一覧

経営コンサルタント 小宮一慶=文
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なでしこジャパンは角度「1度」に泣いた

サッカーのなでしこジャパンは、残念ながらリオデジャネイロオリンピック行きのチケットを手に入れることはできませんでした。以前には、ワールドカップで優勝したこともあるチームだけにとても残念です。

私はサッカーの専門家ではありませんが、彼女らの試合をテレビで観ていて、わずかな差が結果として大きな差になると感じました。

柱の澤穂希選手が引退してチームに不在だったものの、おそらく実力的には以前とそれほど大きな差はないと思います。しかし、そのわずかの差が、一方はワールドカップ優勝、一方はオリンピックにも出ることができないという結果につながっているのです。トッププレーヤーたちが競う場では、そのわずかな差が致命傷となり、大きな差となって表れるのでしょう。

今、「わずかな差」と述べましたが、正確には、わずかな差の「積み重ね」が大きな差になると私は思っています。

以前、一代で上場会社を築いた社長さんが、新入社員に対してこう話しておられました。

「人生、角度を1度上げているかどうかで、数十年後には到達している高さが大きく違う」

新入社員にはなかなか難しい話だったかもしれませんが、どんなときでも少しずつでもいいから、自身の人生の角度を上げるために、もう一歩だけ踏み込むという姿勢が大切、という意味だと私は解釈しています。

しかしながら、「一歩踏み込む」は口で言うのは簡単ですが、実際にやるのはなかなか難しいことです。普段から意識して、それをクセ付けすることが必要です。

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