2016年2月8日(月)

固い決意「スマホを見過ぎない」はむしろ逆効果

得する習慣、損する習慣【42】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
古川 武士 ふるかわ・たけし
習慣化コンサルティング代表取締役

古川 武士

日立製作所を経て2006年独立。「習慣は第二の天性」をモットーに、社員研修・コンサルティング・個人向けセミナーなどをおこなっている。著書に『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(いずれも日本実業出版)など。

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習慣化コンサルタント 古川武士=文
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「~しない」という習慣化目標は絶対に失敗する

習慣化のコンサルティングをしていて、挫折するスタート地点でよくある失敗は「~しない」という行動を決めているケースです。

・飲みに行かない
・スマホを見ない
・テレビを見ない
・タバコを吸わない
・ダラダラしない
・ムダ遣いしない
・他人に振り回されない
・食べ過ぎない

これらは一見正しいようですが、あまりおすすめできない習慣化目標です。私たちは悪い習慣に焦点を当てて考えると「~をやめたい!」という欲求から「~しない」と行動を決めがちです。

しかし結局、飲みに行く、スマホを見る、テレビを見る、タバコを吸う、ダラダラする、ムダ遣いをする、他人に振り回される、食べ過ぎてしまう……というパターンから抜け出しにくいものです。

▼脳が行動命令を受け取れるまで具体化する

心理学では、脳は「否定語」を認識できないといいます。正確な言い方をすると、私たちを突き動かしているのは言葉そのものというより内的イメージなのです。例えば、「日記を書く」という習慣は具体的にイメージしやすいです。ところが、「タバコを吸わない」と決めたとしても、今ひとつイメージ化しにくい。煙をくゆらせてタバコを吸っている状態のほうがイメージしやすい。

脳はイメージされたものに引っ張られるので、繰り返しタバコを吸っているイメージをしてしまい、結局、誘惑に負けてしまいます。

たとえば、「飲みに行かない」「スマホを見ない」と決めたとします。でも、わかっちゃいるけどやめられないのですよね?

否定語目標は、行動が定義されていないのが問題です。だから悪い習慣をやめる! という目標ではなく、「~する」という代替行動を決めなければいけないのです。

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