2016年2月5日(金)

橋下徹前代表は今すぐにでも政治家として復活してほしい

塩田潮の「キーマンに聞く」【20:後編】馬場伸幸(おおさか維新の会幹事長)

PRESIDENT Online スペシャル

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橋下さんは非常に思いやりのある優しい人

【塩田潮】橋下徹・前大阪市長は2015年12月に市長の座を降り、おおさか維新の会の代表も辞任しました。これから先、政治や政党とはどう関わっていくと見ていますか。

馬場伸幸氏(おおさか維新の会幹事長・衆議院議員)

【馬場伸幸・おおさか維新の党幹事長(衆議院議員)】おおさか維新とは、今後は政策法律顧問の形で関わっていくと思います。ただ50年か 100年に1回出てくるかどうかという天才政治家で、僕らも彼の考えを 100%、斟酌するのは難しい。ここまで8年間、政界で走り続けてきたのだから、一度休ませてあげたいと個人的には思います。充電期間を取ってリフレッシュし、再登場という流れが一番いいと思うんです。どうするのか、本人に何度聞いても明確に答えません。いつも笑ってごまかされる(笑)。

【塩田】家庭の事情や本人の体調、経済的な問題などが影響している可能性は。

【馬場】体調は万全だと思います。子供は7人いますが、接触する時間がほしいのかもしれません。経済的な問題はないでしょう。誕生日の6月に後援会でパーティを開きますが、いつもパーティ券が飛ぶように売れているそうです。資金の心配はないと思います。

【塩田】おおさか維新のみなさんは、これからの橋下さんに何を期待していますか。

【馬場】それは今すぐにでも政治家として復活してほしいです。

【塩田】身近に接して、橋下さんは政治家として、人間としてどう映りますか。

【馬場】年下の人間で、こいつには勝てない、と私が思ったのは、今でも彼1人です。メディアの前に出たときの姿は仮の姿で、演じている部分はありますが、実際は非常に思いやりのある優しい人間です。ただ、後ろからしっぽを踏むと、うわーっとなる。

ですが、われわれに対する発言も変わってきました。最初の頃は若い地方議員に「葬式なんか行くな。盆踊りやイベントに出かける議員は最低」と言っていたけど、最近は「できるだけ地域の行事に顔を出すように」と言う。もともとの素の部分が出てきたのでは。

【塩田】駆け引きがうまく、戦略があって、機略縦横で、変幻自在の面があるのでは。

【馬場】最強のネゴシエーターでしょうね。維新の党分裂後の一連の流れでも、将棋でいえば何十手も先を読んでいましたね。すごいです。交渉役として打ち合わせしながらやりましたけど、橋下さんが考えていたとおりに運んでいく。天才なんでしょうね。もちろん本人が情報収集し、分析して、どんな対抗策があるか、すべて考えて手を打つ。それが全部できて、ぴしっとはまっていました。ほかに脚本家がいるわけではありません。

【塩田】15年11月の大阪のダブル選挙では勝利しましたが、橋下さんの政界引退で、おおさか維新が非常に弱体化するのでは、と予想する声もあります。

【馬場】大阪の維新は発足当初からつねに「ふわっとした民意」と言われてきましたけど、ダブル選挙に勝って、大阪での支持が固定化されてきました。データとして、どんな選挙でもこれくらいの票をいただけることが固まってきています。改革に邁進している間は簡単に影響力が低下するとは思えません。

【塩田】今夏、参院選があり、衆参同日選挙になるかもしれないという話もあります。

【馬場】これから候補者の公募も始めます。スタート時と違って、全国に少しずつ地方議員が誕生し、なんの足がかりもないという地域がどんどん減っています。それを生かして、組織を全国に広げながら候補者を発掘する方針です。候補は正式に決まっていませんが、参議院の大阪選挙区は政調会長の浅田均さん(元大阪府議会議長)の方向で調整していると思います。橋下さんが大阪選挙区から出ることはないでしょう。参院選に出るとしたら、比例区でしょうね。14年12月の総選挙で、当時の維新の党は 約840万票でしたから、橋下さん自身が挑戦すれば、1000万票を超えるのではないかという気がします。

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