2015年12月22日(火)

それでも食べちゃう? 手作りの3倍も「トランス脂肪酸」が入ったクリスマスケーキ

買い物カゴ覗き隊が行く【5】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
佐藤 秀美 さとう・ひでみ
学術博士(食物学)、栄養士、日本獣医生命科学大学客員教授

横浜国立大学を卒業後、9年間企業で調理機器の研究開発に従事。その後、お茶の水女子大学大学院修士・博士課程を修了。専門は食物学。複数の大学で教鞭をとるかたわら、専門学校を卒業し、栄養士免許を取得。著書に、『栄養こつの科学』『おいしさをつくる熱の科学』(いずれも柴田書店)、『おいしい料理が科学でわかる―日本型健康食のすすめー』(講談社)、『新西洋料理体系第4巻 調理のコツと科学』(共著、ディック社)、『食品学I』(共著、同文書院)、などがある。最新刊『健康診断前2週間で検査数値を改善する本』(自由国民社)が出たばかり。

執筆記事一覧

栄養士 佐藤秀美=文
1
nextpage

メリークリスマス! しかし、おいしいケーキには……

私は買い物カゴ・ウォッチャー。カゴの中身を覗けば、その人の食生活や健康状態がおおよそ推測でき、食生活の改善ポイントが見えてきます。

クリスマスソングが流れるスーパー。大きな箱入りのクリスマスケーキを持つ大学生らしき男性5、6人のグループを見かけました。

買い物カゴには、クリスマス定番の骨付き鶏もも肉のグリル、ポテトチップス、生野菜サラダなどが入っています。そのまま並べれば見映えのするパーティ料理になりますね。今晩はクリスマス前の“男子会”なのでしょう。

ただ、男性グループの選ぶ食品を見て、もしかしたら普段の食生活で“危ない油、トランス脂肪酸”を摂り過ぎていないかしら? と、オバサンは気になりました。

ウォッチ(1)市販クリスマスケーキには「手作り」の3倍のトランス脂肪酸が

表を拡大
クリスマスのスイーツにはトランス脂肪酸がかなり入っている!

トランス脂肪酸(文末にて解説)は、牛肉や乳製品、菓子類など、多くの食品に含まれています(表参照)。とりわけ、植物油を加工した製品、例えばクリスマスケーキを含むケーキ類に使用されることも多いホイップクリーム、また家庭用マーガリン、ショートニングなどに多いことがわかります。スイーツ関連でいえば、シュークリームやスポンジケーキ、イーストドーナツにもトランス脂肪酸が比較的多いようです。

ケーキやクッキーなど洋菓子を日常的に食べたり、トーストにバターではなく植物性だからと安心してマーガリンをぬったりしている人などは、トランス脂肪酸を摂り過ぎているかもしれません。

筆者が、今回、スーパーなどで販売されている大量生産のクリスマスケーキ(植物性ホイップクリームやショートニングを使用)と同じサイズのものを自宅で手作り(生クリーム使用)したと仮定し、双方の総トランス脂肪酸量を計測すると、市販品は手作りの3倍でした(材料費は、市販品は手作りの約2分の1)。

PickUp