自分を苦しめる「思い込み」をなくす方法2

3.対処法

さて最後は、いささか厄介な自分の中のビリーフ(固定概念や思い込み)をどう扱っていけばいいかをお伝えします。

具体的なビリーフへの対処ですが、2つの方向性があります。全てのビリーフを変える必要はなく、「弱める」「置き換える」のいずれかを選択してみてください。

(A)弱める

「一度始めたら途中で投げ出してはいけない」というビリーフを持っていたとします。これはどちらかといえば、ポジティブなビリーフですが、意外とこのビリーフがあるがために、「何か別のことを始めることを躊躇する」「やっても意味がなくなったことだと思っても続けている」といった問題が起きがちです。

つまり、柔軟性がなくなるのです。その場合は、あえて例外をつくりこのビリーフを弱めるようにします。「目的から考えて、効果が少なければやめてもいい」という「例外」をつくればいいのです。そのことで、頑固に「投げ出してはいけない」という思い込みから解放されていきます。

(B)変える

ビジネスマンとして「常に完璧な仕事をすべきだ」というビリーフがあると、ひとつひとつの仕事に時間がかかるという問題が発生しがちです。その場合、私は、新しいビリーフに置き換えることをおすすめしています。

たとえば、「時間と体力には限りがある。仕事は力の入れどころと抜きどころをつけるべきだ」と置き換えます。そうすることで時間のメリハリが生まれ、生活の自由度が増します。新しく好ましい結果が生まれるような新しいビリーフをつくり置き換えることで行動も感情も好ましいものになります。

このようにビリーフは(1)言語化すること、(2)ルーツを探ること、そして、(3)弱めるか置き換えることをすることで徐々に変わっていきます。これらの取り組みで、心の“呪縛”から抜け出ることに成功する人を私はこれまでたくさん見てきました。

また、ビリーフは今後も、仕事や生活をしながら、微調整いくといいでしょう。そのために習慣としてやっておくといいのは、前出の自分の気持ちなどを「書くこと」、そして、心の中から抽出し言語化したビリーフを眺めて日頃の出来事や問題とを照らし合わせることです。これによりどんどんビリーフを変えることができ、生きやすくなります。

ぜひ、思考を自由にし、もっと自分を受け入れられるようにしてみてください。