2015年3月11日(水)

人事部の告白! 有力企業が欲しい人材「6つの能力」

PRESIDENT Online スペシャル

著者
溝上 憲文 みぞうえ・のりふみ
ジャーナリスト

溝上 憲文1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(プレジデント社刊)がある。

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ジャーナリスト 溝上憲文=文
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就活本番! 企業が求める6つの能力

いよいよ就活本番だ。すでに始まっているところもあるが、大手製造業などはこれから本格的に始まる。有名企業の採用は、売り手市場とは言いながら学生に対する視線は依然と厳しく、ハードルは高い。出身大学は見るにしても、同じ大学から多数を採るわけではなく、逆に大学内で選別される。加えてこれまで採用してこなかった大学にも触手を伸ばし、優秀な人材を探しだそうとする傾向も強まっている。

筆者はリーマンショック以降、100社以上の大手企業を対象に、新卒人材に求める資質・能力とは何かを取材してきたが、基本的には不況期だろうが、好況期だろうが変わっていない。企業が求める人材の能力は何か。一部の技術系学生を除き、日本企業の多くはポテンシャル採用だ。

では各社に共通するポテンシャルとは何か。大別すると以下の6つだ。

(1)チャレンジ精神(変革する力、バイタリティ)
(2)チームワーク力(共感力、チーム志向)
(3)コミュニケーション力(論理的思考、伝える力)
(4)リーダーシップ力(周囲を巻き込む力、主導力)
(5)主体的行動力(自律的アクティビィティ、やりぬく力)
(6)グローバル素養(異文化受容力、語学力)

6つの要件は共通するといっても、企業・業種によって比重の置き方も違えば、同じ言葉でも込められている意味が微妙に違う。以下、業界別の人事担当者にその中身を解説してもらう。

チャレンジ精神(変革力)の意味については、「結果を恐れず信念を持って仕事に取り組める人」(化粧品)であり、「強い思いと迅速な行動で変化に挑む人」(石油)でもある。テレビ局の場合は「何事にも臆することのない器量、度胸、肝が据わった“胆力”のある人」だ。

もちろんチャレンジ精神はそれだけにとどまらない。ホテル業の場合は「既存の伝統や価値観を所与のものとせず、顧客の嗜好やニーズを先取りし、常に変革を志向する人材」。また、テレビ局では「既存の常識や概念にとらわれていては番組を作れない。奇抜な発想でも信じたら全力でやり抜く“突破力”のある人」が求められている。過去の前例や経験値にとらわれない人材を意味している。

そして変革を実現するにはどうするか。建設業の人事担当者は「多角的な視点を持ち、直感ではなくしっかりとした情報収集に基づいて自ら導き出した考えを周囲に納得させ、行動できる人」と言う。

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