2015年3月9日(月)

日本人の8割「波乗り人生」はなぜ漂流するか?

得する習慣、損する習慣【21】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
古川 武士 ふるかわ・たけし
習慣化コンサルティング代表取締役

古川 武士

日立製作所を経て2006年独立。「習慣は第二の天性」をモットーに、社員研修・コンサルティング・個人向けセミナーなどをおこなっている。著書に『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(いずれも日本実業出版)など。

執筆記事一覧

習慣化コンサルタント 古川武士=文
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米国型(山登り派)の成功哲学に違和感あり

特にアメリカを中心とする成功哲学本は、ある意味、個人主義の思想が色濃く出ています。

個人主義とは、常に自分はどうかという内的基準(自分の価値観や欲求)に基づいて行動して周りの仲間を作って、仲間と繋がり広げていきます。一方、集団主義は常に周り(社会や仲間)を意識、つまり外的基準(社会・集団の価値観や規範)を強く意識し、調和を重視しながら自分を作っていきます。

異文化視点で見たときに、アメリカは世界で最も個人主義傾向の強い国です。だからビジネスのキャリアの積み方も自分が何になりたいのか、どのようなキャリアプランを歩みたいのか、個人の意志を軸に転職したり、配置転換を申し出ます。これが個人主義のスタイルです。

一方日本は、集団主義の傾向が強い国です。社会のしきたりや慣例、価値観の中で、生きています。会社に就職して職種や部署は、多くの場合、自分で決めるというより、会社が決めた中で自分のキャリアを作っていきます。(もちろん、日本人にも個人主義傾向が強い人、集団主義傾向が強い人もいますが。)

この違いは、成功スタイルにも色濃く出ます。

私が、習慣化に関して個人コンサルティングをする時にその人のスタイルを見極める際、次の2つ(山登りタイプ、波乗りタイプ)を見るようにしています。

特に米国型の成功スタイルは個人主義を前提に書かれている場合が多いのです。米国流の成功スタイルはどちらかというと、山登りタイプを軸に書かれているケースが多い印象です。

しかし、日本人の傾向で言えば、8割ぐらいは波乗りタイプが多いのが実情です。大切なことは、どちらのタイプが自分の特性に近いのかを見極めていかしていくことです。では、両方のタイプを見ていきましょう。

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