女性活用のため、全員女性でもいい

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増えるインターンシップ

【食品】うちは1月にインターンシップを開催するが、そのときは、ほとんどの学生が内定を得ているということになりかねない。3月以降の会社説明会にそこからどれだけきてくれるか不安だ。ただ、学生も移り気なところもあるし、説明会では社内で飛び切りかわいい子を参加させて学生の説明役にあてるつもり。それでなびいた学生も実際にいるからね。

【金融】企業説明会にきれいどころを出して、これはという学生を囲い込むのは常識だよ。うちはリクルーター部隊でも、それなりにきれいで優秀な女性社員を使ってアタックさせている。

【建設】でもやりすぎると今までのように男子学生しか集まらないよ。うちは女性社員が少ないし、トップの意向で女性社員の多数の獲得を目指している。優秀であれば、全員が女性であってもよいと言っているぐらいだ。いかに理系の女性を獲得できるかも大きな課題だ。

【IT】選考期間が短いのは我々みたいな中堅企業だけではなく、学生にとっても不幸だよ。とくに理工系の学生は15年の8月に内定が獲得できなければ、卒業論文など卒業に向けた取り組みができなくなる。卒業と就職のどちらを優先すべきか、判断に迷う事態になる可能性もある。

【金融】インターンシップによる青田買いが始まるので苦戦する状況が見えている。大手が本格的に動き出すのは、広報活動が始まる前の1~3月だ。この間にどれだけ学生を引きつけられるかが勝負だろう。といっても、選考期間の短縮は初めてのことであり、この期間に内定を出しても、就活をやめてしまう学生が多いのか、あるいはほかのところも受けてみるという動きに出るのか、学生の動きもまったく読めないのが実情だ。

※データ出典:ディスコ「2015年度 大学の就職・キャリア支援活動に関する調査(2014年10月発行)」全国323大学就職支援担当部署からの回答をもとに作成。

(時事通信フォト=写真)
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