2015年2月6日(金)

なぜトヨタは婚活パーティを主催するのか

トヨタvsグーグル! なぜ社員がやる気に燃えるか?【5.充実のオフ】

PRESIDENT 2013年9月16日号

著者
溝上 憲文 みぞうえ・のりふみ
ジャーナリスト

溝上 憲文1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(プレジデント社刊)がある。

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ジャーナリスト 溝上憲文=文
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そして今、最も力を入れているのが「社歌」の浸透だ。82年のトヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売の合併を記念して作られたが、従来は入社式ぐらいでしか歌われていなかった。5年前から社内の様々なイベントで歌ったり、支部ごとに社歌のコンテストを開催したりして今ではほとんどの社員が歌えるようになったという。

「会社が危機に陥ったときの合言葉が『心を一つに乗り越えていこう』でした。人事としても一体感を醸成するためにやれることを何でもやりました」

仕事に限らず、従業員やその家族の幸せのために様々な施策を講じているが、とりわけユニークなのが婚活応援制度だ。子会社の福利厚生会社が企画し、トヨタの従業員と近隣の企業や住人との婚活イベントを定期的に開催している。

「生産現場の男性はなかなか女性と触れ合う機会が少なく、未婚率も高い。女性と出会う機会がないなら機会をつくってやればいいじゃないか、ということで出会いの場をつくりましょう、ということで始めたのです。ワインパーティやバーベキュー、ボウリング大会など様々なイベントを開催しています。それを通じて結婚したカップルも何組かいます」

労組では社内婚活パーティを開催する。組合員のワークライフバランスを推進するためのイベントの一環として企画し、10年にスタート。年に2、3回実施する。パーティの前には、専門家を招き、身だしなみやコミュニケーションの取り方のセミナーも受ける。トヨタ労組企画広報局の光田聡志氏によれば、「同じ会社に所属しているため、最初から共通の話題が多く、盛り上がる。カップル成立率は4割」という高さを誇ると言う。

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