REST●スマホを上に置くだけのワイヤレス充電器。筐体は国産の杉間伐材。19900円(税込)

複数あったアイデアの中からLEDライトの開発に着手したのは、あるメーカーから紹介された質の高いLEDが契機だった。従来のLEDライトは「青白い」「目がチカチカして疲れる」と、照明として未成熟だった。そこに最高の光でありのままを照らし、見る対象に意識を集中できるよう構造を最小にしたハードウェアを提供すれば、きっと欲しい人はいると八木氏は考えた。

「しかし重視しているのは良いハードウェアをつくることではなく、それを使うことでどんな体験を得られるかです。このライトも、デスクライトというハードウェアではなく、最高の光を提供するものです。プロダクトは体験から逆算して生まれるものだと私は思っています」

【Bsize創業者●八木啓太の軌跡】

↓Turning Point↓

高校時代 iMacのデザインに惹かれ、モノづくりを志す。製品づくりに必要な電子工学・機械工学・デザインをひとつずつ学ぶことを決意


大学時代 電子工学を学ぶかたわらデザインを独学。大学院まで進学
2007年 機械工学を勉強するために富士フイルムに就職。医療機器の生産に携わる
2011年 貯金の1000万円を資本に独立し、Bsizeを設立。「STROKE」制作に着手
2012年1月 「STROKE」販売開始。「ひとり家電メーカー」の呼び名で様々なメディアに紹介され、徐々に売り上げが伸びる
同年10月 テレビ東京「ガイアの夜明け」で取り上げられる。放映後に注文が殺到
現在 「STROKE」累計3000台を突破。新商品の開発と海外展開を計画中
(澁谷高晴=撮影)
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