2014年1月30日(木)

なぜ、スマホやパソコンではなく手書きなのか?

日報コンサルタントが教える「紙に書くことで結果を出す習慣術」【3】

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
中司 祉岐 なかづか・よしき
株式会社日報ステーション代表取締役

中司 祉岐経営日報の“赤ペン指導”で売り上げを倍増させる日報コンサルタント。クライアントからは、FC、特定ブランドで売り上げ日本一を多数輩出している。高校卒業後、零細飲食店に入社。集客を担当し来店者数10倍、客単価2倍を実現。その後、勤務した大手アパレルチェーンでは、販売員として全国トップテンに入る業績を上げる。その営業・販売の実績を買われ、零細企業の創業、事業立て直し支援事業に従事。そこで中小零細企業こそ少しの工夫で成果が出せると気づき、株式会社ビジフォーム(現・株式会社日報ステーション)を設立。著書に『A4 1枚で「いま、やるべきこと」に気づく なかづか日報』(経済界)、『小さなひらめきが成果に変わる A4マイ日報で「勝ちパターン」仕事術』(幻冬舎ルネッサンス)がある。

中司祉岐(日報コンサルタント・『書くだけで自分が9割変わる』著者) 撮影=よねくらりょう
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仕事や人生で悩んでいる人に、紙に書くことの重要性を指摘すると、

「いまどき紙に手書きするなんて、時代遅れです。パソコンにパッと打ち込んだり、スマホで検索して解決策を探すほうが簡単で効率的ですよ」

と反論を受けることがあります。

たしかに誰かと情報をやり取りしたり、あとで編集が必要になるような文章作成なら、アナログよりデジタルのほうが便利な場面が多いのかもしれません。

ただ、紙に書き出して自分自身を振り返る場合に、便利であるかどうかは、とくに優先度の高い問題ではありません。むしろ私は、問題意識を自分の中に強く植えつけるためには、手間がかかる“手書き”のほうがいいと考えています。

自分を変えたり現状を打破するという目的において、問題をはっきりさせることはゴールではありません。問題が明確になった後も、「自分が抱えた問題はこれだ」という意識を持ち続け、その問題を解決する方法を導いて実践する必要があります。

では、どうすれば問題意識を持ち続けることができるのか。

それにはあえて手書きで手間をかけ、体に覚えさせることが効果的です。

手書きとデジタル入力の違いが記憶に与える影響については、さまざまな実証的研究がなされています。

ノルウェーのスタヴァンゲル大学とフランスのマルセイユ大学では、手書きとタイピングの2つのグループに、20文字の無意味な文字列を暗記させて、記憶がどれくらい正確に残るかという調査を行いました。

テストをしたのは、暗記した日から3週間後と6週間後。記憶した文字列の正しさや思い出すスピードをチェックしましたが、いずれも手書きグループのほうが優秀な結果を残したそうです。

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