2014年1月29日(水)

なぜ、頭で考えるより紙に書き出すほうがいいのか?

日報コンサルタントが教える「紙に書くことで結果を出す習慣術」【2】

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
中司 祉岐 なかづか・よしき
株式会社日報ステーション代表取締役

中司 祉岐経営日報の“赤ペン指導”で売り上げを倍増させる日報コンサルタント。クライアントからは、FC、特定ブランドで売り上げ日本一を多数輩出している。高校卒業後、零細飲食店に入社。集客を担当し来店者数10倍、客単価2倍を実現。その後、勤務した大手アパレルチェーンでは、販売員として全国トップテンに入る業績を上げる。その営業・販売の実績を買われ、零細企業の創業、事業立て直し支援事業に従事。そこで中小零細企業こそ少しの工夫で成果が出せると気づき、株式会社ビジフォーム(現・株式会社日報ステーション)を設立。著書に『A4 1枚で「いま、やるべきこと」に気づく なかづか日報』(経済界)、『小さなひらめきが成果に変わる A4マイ日報で「勝ちパターン」仕事術』(幻冬舎ルネッサンス)がある。

中司祉岐(日報コンサルタント・『書くだけで自分が9割変わる』著者) 撮影=よねくらりょう
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自分が抱えている問題点くらい、わざわざ毎日紙に書かなくても考えられるという人もいるでしょう。

しかし、それは紙に書いて考える効果を過小評価しています。

暗算と筆算の違いをイメージしてください。1桁や2桁の四則計算なら、おそらくほとんどの人がわざわざ紙に書かなくても暗算できるでしょう。

しかし、3桁、4桁となるとどうでしょうか。おそらく桁数が増えてもすらすら計算できるのはそろばんの心得がある人や一部の天才くらいで、普通の人は混乱して途中で思考停止したり答えを間違えてしまうでしょう。普通に人が正しい答えに早くたどり着こうと思うなら、暗算より筆算なのです。

毎日、紙に書き出して振り返ることも原理は同じです。自分の頭の中だけで行動を振り返って問題点を探ろうとしても、なかなか答えにはたどり着けません。問題点の発見も、暗算より筆算。紙に書くからこそ、答えに近づきやすくなります。

1日の行動をすべて紙に書き出すのは、事実を客観的に見つめるためでもあります。

人間は、情報を自分の都合のいいように解釈してしまう癖があります。たとえば中高生のころ、授業中に異性と目が合って「ひょっとして自分に好意があるのでは」と思ったことはないでしょうか。

恥ずかしながら、私はたくさんあります。さらに恥ずかしいことに、そのほとんどは勘違いでした(笑)。

昔のことなのでもう笑い話として話せますが、これと似たようなことをいまでも繰り返している営業マンは少なくありません。実際には買ってくれる見込みがないのに、「反応は悪くない。もう少し押せば売り上げにつながるはずだ」と勘違いして、ずるずると訪問を続けてしまうのです。

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