2013年12月26日(木)

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エナジードリンクとの比較

エナジードリンクのヒットの陰で、その反動のような商品──リラックスドリンクが米国で広がりつつある。カフェインなどの刺激成分が入った「エナジードリンク」とは逆に、テアニンやセロトニン、メラトニンなど鎮静効果のある成分が含まれ、リラックスを目的とする飲料だ。

米国を中心に販売が拡大しており、米ABCの報道によると、2011年時点でその市場規模は7300万ドル規模。成分としては、睡眠に効果のある「メラトニン」、ハーブ茶にも含まれ、鎮静効果の高い「テアニン」、神経を和らげる「ホップス」など。米国では処方が不要なため、一般的なお店でも買える。

では、日本ではどうか。そもそも米国はメラトニンやテアニンをサプリメントとして手軽に取り入れているという素地があるため、「薬を飲むよりは飲み物で」というニーズを開拓した。医薬品規制により、レッドブルなどでも、現地とは違う成分の商品を販売せざるをえない日本では、リラックスドリンクに関しても、同じ成分で売るのは難しい商品もあるが、エナジードリンクと同様、コンセプトだけを借用した商品がヒットする可能性はある。

ところで、実は日本にもリラックスドリンクと似た飲料は存在する。そもそもテアニンといえば、玉露など高級な緑茶に多く含まれる成分だからだ。世界的にもお茶はブームだ。ところが、「日本の飲料はとにかく高いし、さらに原発の問題も重なり、いま海外で競争力はまったくない」(久保村食文化研究所の久保村喜代子氏)。まったく残念な話である。

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