教育熱心な香港の保護者にとって、最近気がかりな話題がある。英語ベースの教育が格安で受けられることで人気の、イギリス式インターナショナルスクールの学費が、当局の補助金カットで大幅に値上がりしそうだからだ。

イギリス植民地時代からの伝統を持つ英基学校協会(ESF)所属のインターナショナルスクールは、半官半民の「資助学校」(エイデッドスクール)として香港の教育当局の補助金を受けながら、小中学生に英語ベースの教育を提供してきた。

一般的なインターナショナルスクールの学費が年間20万香港ドル(約260万円)もかかるのに対し、ESF校は6万6千~10万香港ドル(約85万~130万円)と、中流家庭にも手の届く範囲。各国からの駐在員家庭はもちろん、地元香港の保護者にも大人気で、学校によっては6~7倍の入学倍率を誇っていた。

ところが今年6月、香港当局はESF校への補助金を2016年から段階的に廃止すると発表。ESFの試算では、最低でも23%以上の学費値上げは避けられない状況だという。

このところ香港当局は、中国本土の標準語である北京語教育の拡大を促すなど、ESFやミッション系の資助学校への圧力を強めてきたと指摘する声もある。現地ママの英語教育熱に逆行するような、当局のインターナショナルスクールいじめ。今後もこの方針が続くのか。