dancyu総合研究所は、お酒好きな人たちを対象に、「酒と食の楽しみ方」についての独自調査を実施しました。調査対象は、食の雑誌『dancyu』の読者組織である「dancyu食いしん坊倶楽部」のメンバー。回答を寄せた2,158人（男性960人、女性1,192人、その他6人）のうち、「お酒を飲む」と答えたのは1,898人（回答者の88.0％）で、男性は92.4％が、女性は84.3％がお酒を嗜んでいました。

以下、「お酒を飲む」と答えた1,898人ついての分析を紹介します。

飲酒頻度は高く、週2回以上自宅でお酒を飲む人が73.0％（男性79.5％、女性67.3％）を占め、週4回以上飲むという人は51.5％（男性60.3％、女性43.7％）に達しました。週2回以上飲食店でお酒を飲むという人も25.1％（男性26.9％、女性23.5％）を占めています。

ワイン、日本酒、ビールが好きなお酒のトップ3

好きなお酒の種類は、ワインを「とても好き」または「好き」と答えた人が最も多く、84.0％。以下、日本酒82.0％、ビール79.9％、スパークリングワイン79.8％が続きました。ただし、男女別で見ると、男性ではビール、日本酒が、女性ではワイン、スパークリングワインが上位にランクインしました。これら人気上位のお酒については20代から70代まで幅広く支持されましたが、5位のレモンサワー（「とても好き」と「好き」合わせて61.1％）は若い世代ほど支持率が高く、6位のウイスキー（同60.7％）、7位の焼酎（同56.7％）は、年齢が上がるほど支持率が高まる傾向がありました。

お酒を飲む人の約9割が1カ月に最低1度は夕食に外食をしている

お酒を飲む人（1,898人）の「夕食の外食頻度」は直近1カ月間に1回の人が9.8％、2～4回が32.8％、5～9回が29.5％、10回以上が16.8％で、外食を1回もしなかった人は11.1％でした。ちなみにお酒を飲まない人（260人）については、「夕食の外食頻度」は、直近1カ月間に1回の人が13.8％、2～4回が33.5％、5～9回が22.3％、10回以上が6.9％で、外食を1度もしなかった人は23.5％。お酒を飲む人ほど外食頻度が高いことが分かります。

本調査では、肉じゃが、焼き魚、卵焼きなど26種類の料理について、直近1カ月間に自宅で調理をしたかどうかを聞きました。最もよく作られている料理は味噌汁で、73.0％の人が作っており、以下、パスタ（62.9％）、卵焼き（58.2％）、焼き魚（56.7％）が続きました。

お酒を飲む人と飲まない人で、よく作っている料理に大きな差は見られませんでしたが、牛ステーキ、餃子、焼きそば、鍋料理の4つの料理については、お酒を飲む人の方が飲まない人より作る人の割合が高くなりました。

餃子、天ぷら、ステーキを作って食べる。70代以上の“若い”食生活

調査からはシニア層のお酒と食へのアクティブさがうかがえました。お酒を飲むと答えた70代以上は93.2％（男性95.0％、女性84.6％）で、全世代トップ。外食頻度（夕食）こそ、70代以上は他の世代を下回りましたが、家庭では実に様々な料理を作り楽しんでいます。

焼き魚（直近1カ月に作った人の割合は68.5％）、焼きそば（同63.0％）、ポテトサラダ（同57.5％）など、調査した26種類中17種類の料理で、70代以上が全世代を通じて最もよく調理していました。餃子（同47.9％）、豚の生姜焼き（同47.9％）、天ぷら（同38.4％）、牛ステーキ（同38.4％）、とんかつ（同28.8％）といった、こってりとしたイメージの強い料理も70代以上がどの世代より多く作っています。食に関して70代以上の“若さ”が目立つ結果となりました。

「dancyu総合研究所」では、今後もこのような食に関連した独自調査を続け、食いしん坊たちの動向や意識を紐解く取り組みを続けてまいります。

企業さまや自治体さまと協働しての調査やレポート作成、調査結果を基にしたコンサルティングも可能です。本調査の詳しいデータなどもお渡しできます。まずは、お問い合わせからお気軽にご相談ください。