街を歩いていて、年でもないのに老けて見える人、いますよね。女性の年齢って、意外と背中に出てしまうもの。あなたは無防備な背中のラインをさらしていませんか? プロのスポーツ選手への指導でも活躍する体幹トレーナー・本橋恵美さんが、健康的にシェイプするエクササイズを紹介します。

背中を脇から引き締めるエクササイズ「ダウンドッグ」

あなたの肩甲骨、ぜい肉に埋もれていませんか? 前回の「脊柱起立筋のエクササイズ」に続き、集中的に背中を美しくするエクササイズの紹介しましょう。

自分では直接見ることができないので、気付かないふりもできますが、他人からははっきりと見えているインナーからの「ハミ肉」「食い込み」。年齢を感じさせる、もたついた背中では、どんなにおしゃれをしても魅力が半減してしまいます。

これを解消するには、広背筋を鍛えること! 広背筋は肩甲骨から肋骨の脇、骨盤まで、背中を包み込むように広がる筋肉です。しっかり鍛えると背中が両脇から引き締まり、美しいボディラインを作ることができます。姿勢と深い関係にあり、凝り固まると肩凝りや猫背の原因に。鍛えると背筋がピンと伸びて、正しい姿勢が楽に取れるようになります。

脊柱起立筋同様、動かせば脂肪燃焼にも効果がある筋肉なので、体のラインが気になる人は積極的にトレーニングを行ってみてください。シャキッと正しい姿勢をキープできるようになると、スタイルよく見え、自然と自信も出てきますよ。

「ダウンドッグ」の3ステップ

(1)かかとの上にお尻を乗せ、おでこを床に近づけ、両手を伸ばします
(2)両手をついた状態でつま先立ちになり、膝を浮かします
(3)膝を伸ばして、かかとを床に近づけ、背中が気持ちよく伸びる感覚を意識してみましょう。この状態で30秒をキープ、3セットが目安です。
*体が硬くてかかとが付けられない人は、軽く膝を曲げても大丈夫

 
広背筋が気持ちよく伸びる感覚を意識してみて!
本橋恵美(もとはし・えみ)
体幹トレーニングコーチ。
ヨガ・ピラティスを中心に、プロ野球・ラグビー日本代表・オリンピックメダリストなどトップアスリートへ指導。体幹を重視した「アスリートピラティス」「コアパワーヨガ」「Pillar Yoga」「COREVITY」、東洋医学を取り入れた静の運動療法「アロマフットセラピー」を構築・提唱する。また医療法人・自治体向け健康セミナー、 人材育成教育事業として養成コースを全国展開。その他フィットネスクラブ・ヨガスタジオ顧問、化粧品メーカーの商品開発などプロデュース。医療機関との連携を主体として活動する。
著書に「スポーツに効く!体幹トレーニング」「体機能が10歳若返る大人の体幹トレーニング」など。

本橋恵美open classは毎週土曜の14~15時半、東京・広尾のスタジオで開催中。一般の方も参加可能。詳細はrepaceで検索を!

文=川崎あゆみ 撮影=岡村隆広