鉄筋コンクリート住宅の災害に対する強さを追究する歩みがとどまることはない。加えて、都市空間の可能性を拓く「4階建て住宅」やテナントタイプも新たに登場するなど、大成建設ハウジング「パルコン マックス」の未来へ向けた進化は止まらない。

津波に襲われた街で
人が集うパルコン住宅

震災から2年。地域の人々が集うカフェは「希望」と名づけられている。

東日本大震災の津波でほとんどの家屋が流された宮城県仙台市荒浜地区。災害危険区域に指定され、原則として新築や建て替えができない。ところがその中に、いまなお人が集まり、にぎやかな住宅がある。築26年を迎えたパルコン住宅のS邸だ。

津波に襲われた直後は、1階はがらんどうで躯体のみが残っている状態。2階はそれに比べ被害は少なかったが、家の中にはなぎ倒された防風林が20本以上流れ込んでいた。取り壊すか悩んだが、「せっかく残った家なのだから、住もう」と決意したSさんはリフォーム工事に踏み切った。当初は、ボランティア活動をする人たちがトイレや水を借りに来ていたが、利用者のことを考え、その後、1階をカフェにしてオープン。今は、地元の人やボランティア活動をする人の憩いの場となっている。

S邸の場合、揺れを面で受け止める壁式鉄筋コンクリート構造だったからこそ、大地震の揺れでも倒壊せず、津波にも耐えた。しかも建物自体や開口部が歪んだり変形することも少なかったため、2階のサッシは洗うだけで再利用できるものもあったという。

築26年にもかかわらず、奇しくも鉄筋コンクリート住宅の災害に対する強さが証明された。

災害に強く、長寿命
空間自由度も向上

現在のパルコン マックスは、強さにいっそう磨きがかかっている。厚さ14センチ~16センチの壁による、きわめて強固な六面体壁式構造が特徴だ。しかも、最大60m2の大空間を実現できることから、間取りの自由度も向上。さらに、最大4階建てまで縦に空間を活用でき、屋上庭園も楽しめる。

つまり横へも縦へも、明るく広々とした空間を自由に使えるわけだ。だからこそ2世帯住宅や賃貸併用住宅、店舗併用住宅はもちろん、新登場したテナントタイプの「パルコン エステート」のように1棟まるごと学習塾にしたり、フロアごとに店舗や事務所として使用したりなど、幅広いニーズに応えられる。

また、4階建て住宅の魅力をぐっと引き出す「パルコン ウォール」のように、都市部の狭小地でも敷地の狭さを感じさせないプランの多様性を備えているのも魅力だ。例えば間仕切り壁や扉の位置を変えるだけで、間取りを自由にプランニングでき、将来の間取り変更にも柔軟に対応できる。

設備面でも最新の追究が続く。冬暖かく、夏涼しい省エネ型居住空間の実現や、独自の換気システムがもたらす快適な空気環境、高い防音・遮音性能など、時代のニーズに合わせた鉄筋コンクリート住宅、パルコン マックスの進化は止まらない。

強さだけでなく、広さと美しさを兼ね備えたパルコン マックス。