小松 反対に「脳を休ませる」ことは、どのような意味をもつのでしょうか。

岩田 脳は身体の中で最も代謝が激しいところです。そのため休養を必要とします。眠気は脳の疲労症状です。ですから、ご自分にとって適度な睡眠の時間が望まれますね。脳は休んでいる間、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を1時間半ごとに繰り返していて、レム睡眠の時は、身体は休んでいるのに大脳は覚醒している状態です。脳は周期的に休憩を欲しがっており、脳を効率よく働かせるには、昼間でも、およそ1時間半ごとのショートブレイクが最も理想的です。

小松 現代はストレス社会とされますが、脳にかかるストレスの対処法について教えてください。

岩田 生きているうちに誰しもストレスに関する方策を習得し、独自の対処法を実践しています。脳とストレスの関係はドッジボールに似ています。肝心なのは受け止め方です。ボールを避ける、受け止める、投げ返す、連続的なストレスにいかに対応するかは自身の様式を自分がよく知り、ストレスの接受法をコントロールすることが極めて重要です。また適度な緊張状態は必要ですが、長期間にわたる緊張は脳に疲労を与え好ましくありません。

あらゆる臓器の健康が
健やかな脳につながる

小松 「健康な脳」とは何かについて教えてください。

岩田 脳は身体の中で最も大事にされている部位。脳脊髄液という液体に浮かんだ状態で、堅い骨に覆われています。しかも単位質量あたりの酸素やエネルギーの消費量が非常に多く、血流も豊富。首より下の臓器は、脳を養うために働いているといっても過言ではありません。そのため心臓、肺、腸、肝臓、腎臓、さらに他の臓器も加え、どこに異常が生じても脳には影響が生じるといえるでしょう。むしろ脳の病気のうち、脳内に原因があるものは少ないのです。脳梗塞にしても、原因は高血圧や動脈硬化で、脳の外にあります。脳の健康を保つためには、まずはあらゆる臓器の健康が欠かせません。

小松 自分の身体の状態を理解し、しっかりとケアしていくには、どうしたらいいのでしょうか。

岩田 脳を守るためにも、まず定期的な検診を受け、医師に結果を判断してもらうことが重要です。30代、40代でも肥満、高血圧、高血糖、脂質異常などは早く改善すべきだし、若年性の脳梗塞も決して珍しくはありませんから。

小松 ありがとうございました。当サロンでは、最新の脳ドック、人間ドックはもとより、顧問ドクターによる会員様へのカウンセリングなどを通じ、病気の予防や早期発見・治療への機会提供を行っています。今後も顧問ドクターの先生方の高度な専門性を柱に、会員様お一人おひとりの健康ニーズに的確に応え、最適な医療コンサルティングを展開していきたいと思います。

BRBメディカルサロンは最適な医療サポートで
健康を守るパートナー

1993年設立。日本有数の会員制医療クラブとして、国内外の富裕層に対して幅広い医療分野でのアドバイザリー実績を誇る。日本医学会のオーソリティを30名以上顧問ドクターとして召喚し、「がん・心疾患・脳疾患」の3大疾患はもとより、その経験と実績により多様な疾患に対し、専門性の高いカウンセリングを実現している。

クライアントの価値観を尊重しながら、深刻で時間的余裕がない問題に対し最も必要とされる解決策を提案。3世代にまたがる会員も多い。