定年退職後のセカンドライフにどんなイメージを描いているだろうか。コロナ禍でリモートワークなど多様なライフスタイルが広がり、都会と地方の二拠点生活(デュアルライフ)がメディアで話題となっている。国も2021年に全国二地域居住等促進協議会を設立し、人生を2倍楽しむ豊かな暮らし方として「二地域居住」を推進している。セカンドハウスの拠点の候補として、経営層のビジネスパーソンや富裕層にも魅力的に映るのが「沖縄」だ。

沖縄での二拠点生活がもたらす2つのメリット

シニア世代が二拠点生活を考えるうえで、重視したいのが「心身の健康」。いま沖縄での二拠点生活が関心を集めているのは、2つのメリットをもたらすと考えられるからだ。

メリット1:気候による健康への影響を軽減できる

冬季に暖かい土地で過ごすことで、健康を維持できることも大きな魅力だ。シニア世代にとって「冬の寒さ」は大敵。世界保健機関(WHO)は2018年11月に出したガイドラインで、冬の住宅の室温を最低18℃にするよう強く勧告している。寒い季節のヒートショックが体に負担をかけることは、日本における月別の死亡者数を見てもよくわかる。10~3月の寒い季節と4~9月の暖かい季節を比較すると、冬場の死亡者数は循環器系疾患で23%、呼吸器系疾患で19%も増えている。その点、冬も温暖な沖縄の気候は、健康寿命に良い影響を与えるといえる。

メリット2:新しい人脈・ネットワークが広がる

「アジア20億人の巨大マーケット」の中心をなす国際都市・沖縄(※1)。ここに居を構えることで、地元の人だけでなく、外国人など、日常の都市生活と異なる人たちと新たなネットワークを築き、人間関係を広げることもできる。その人脈を生かして、新しい趣味やビジネスチャンスにつながる可能性も広がる。

※1 公益財団法人 沖縄県産業振興公社「沖縄をビジネス拠点にする8つのメリット

将来性・資産性から見る沖縄の可能性

将来性や資産性などの観点からも、沖縄のポテンシャルの高さがうかがえる。

日本全国で少子高齢化が懸念される中、沖縄は、人口が増加傾向にある。国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、沖縄県の人口は2030年まで増加を続ける見込み。全国では2015年比で93.7%に減少するのに対して、沖縄県は102.5%に増えるとしている(※2)

また、65歳以上の高齢化率は2030年の全国平均31.2%に対して、沖縄県は26.1%にとどまる。出生率を見ると、2022年の全国平均が1.26なのに対して、沖縄県は1.70と断然トップ(※3)。全国と比較しても若い世代が多く、将来にわたって活力を維持する可能性が高い。

沖縄を訪れる観光客は2013年以降、増加の一途をたどり、コロナ前の2019年には1000万人を突破。コロナ後も順調に回復し、今後の増加が期待できる(※4)。こうした傾向は、将来的に賃貸を見据えた投資にも有利に働くだろう。

そして近年、注目されているのが、「アジアと日本を結ぶビジネス拠点」(※5)としての沖縄だ。富裕層や中間層が増加しているアジア市場は、今後、急速な拡大が予想されている。中国、日本、ASEAN諸国を合わせた人口20億人の巨大マーケットに4時間ほどでリーチできる沖縄は、ビジネス面でも大きな成長が見込まれている。

こうした要因を背景に、沖縄の不動産市場も活況を呈している。東京カンテイによると、那覇市の新築マンション平均価格は2013年の3265万円に対して、2022年は4770万円と46.1%の上昇(※6)。坪単価で見ても143.5万円から224.1万円と56.2%アップしている。那覇空港から那覇市内まで車で約10分という交通利便性の良さもあり発展が著しいことから、今後も不動産価格の上昇が見込まれている。

※2 国立社会保障・人口研究所「日本の地域別将来推計人口
※3 厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計月例年計(概数)
※4 沖縄県 文化観光スポーツ部「令和3年度 沖縄県入域観光客統計概況
※5 沖縄県 商工労働部アジア経済戦略課「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画におけるアジア経済戦略
※6 東京カンテイ「九州・沖縄県マンション市場の現在」(2023年5月8日発表)

琉球王朝時代からの景観が保たれた「立地」

経営層のビジネスパーソンや富裕層が注目する沖縄の中でも、県外の顧客に評価を受けている分譲マンションがある。大和ハウス工業が提供する「PREMIST首里金城町」だ。コンセプトは「琉球 the RESIDENCE」。ビーチリゾートに代表される「沖縄」のイメージとは大きく趣を異にする。

PREMIST首里金城町が立地する「首里金城地区」は、首里城公園(徒歩8分・約610m)の南側斜面に位置し、14~19世紀にかけて栄えた琉球王朝時代の城下町。王朝時代は役職者のみに居住が許されたという閑静な住宅地だ。県指定文化財の石畳と石垣、赤瓦が織りなす伝統的な家並みや、往時を偲ばせる文化遺産が伝統的な景観を形成している。

16世紀に、首里から那覇港や沖縄本島南部へ通じる主要道路として造られた真珠道まだまみち。この真珠道を中心とした首里金城町と、隣接する寒川町の一部地域は、歴史的景観の保全と再現を目的として、1994年に沖縄県の「都市景観形成地域」に指定され、建築物の建設にも厳しい規制が設けられている。約2,700坪という広大な敷地と周辺環境は、琉球王朝の時代から変わらぬ姿で残されている。

この真珠道の一部で金城町に現存する238mの区間が「首里金城町の石畳道」(徒歩3分・約200m)として沖縄県指定文化財になっている。国の天然記念物である樹齢200年超の首里金城の大アカギ(徒歩5分・約380m)など、琉球王朝時代の歴史・文化遺産が数多く残る。琉球王朝時代の城下町の風情を感じながら、ゆったりと散策を楽しむのも趣がある。

周辺環境と調和し、伝統を感じるデザイン

建物のデザインにも、この歴史的景観に溶け込むような工夫が凝らされている。コンセプトは「数百年前からこの大地に根付いていた、伝統的なマキョ(集落)」だ。

建物を6つの棟に分割することで、マキョのように小さな家が寄り集まってできる風景を再現。また、棟と棟の間にゆったりとした空間を設けることによって採光や通風を確保している。棟間には豊かな植栽を配置し、周辺と調和する緑豊かな環境とすることで、住戸同士のプライバシーにも配慮している。

PREMIST首里金城町は緑豊かな高台の斜面を生かし、那覇の街を見晴せるように設計されている(総戸数67邸)。閑静な場所でありながら、国際通りまで車で約10分というアクセスも魅力。(2023年3月撮影)

高台からの眺望に感動をもたらす大型ルーフバルコニーを採用(52戸/全63戸中)し、山並みと調和するように配置された住戸は、周囲の緑に溶け込むような一体感がある。さらに、風やぬくもりを住戸内に招き入れるような空間設計など、「非日常の洗練された時間」を過ごすことのできる工夫が随所に施され、伝統と品格を感じさせる。

住居専有面積は81~103m2(※7)と、ゆとりのある間取り。世界遺産に近接するという特別な立地や環境に加え、これだけの住居専有面積、さらに「国際通りまで車で約10分」(約4.1km)というアクセスの良さも魅力だ。

※7 正確には81.10~103.66m2

首里の自然を感じられる庭園を窓辺に配したラウンジ。古来琉球諸島に伝わる理想郷「ニライカナイ」をテーマにしたインテリアと穏やかな空間に心がやすらぐ。(2023年3月撮影)
ゲストルーム「KANKAI(歓会)」は家族や友人との時間を楽しむパーティールーム。新しいコミュニティとの出会いが、人生を豊かにしてくれる。(2023年3月撮影)

室内に目を移せば、インテリアにも本物の木や伝統工芸品が使用されている。また、家具・家電から壁のアクセントクロスまで、プロのインテリア・コーディネーターが選定し、すべて揃えた状態で販売するプランも用意されている。購入にあたっては、セカンドハウスローンが利用できるのもうれしい。

歴史と伝統に彩られたエリアで、穏やかに、健康的に暮らしながら、地元や海外のコミュニティから生活やビジネスの刺激を享受することができる……。いつまでもアクティブに過ごしたいビジネスパーソンや富裕層にとって、「PREMIST首里金城町」はセカンドライフを豊かに彩るステージとなることだろう。