Keyword 2 地域
「子育てのしやすさ」+「地域の安心度」をチェック

「どんな家に住むか」だけでなく「どこに住むか」も大切なテーマです。これまで一般的に語られてきた「子育てしやすい周辺環境」といえば、緑が豊かで公園やスーパーが近く、学校までの通学路が安全、駅にも程近いといった条件で測られてきました。しかし、これも震災後、重視されるポイントが少し変わってきているように思います。

例えば、地盤の固さはどうか、海沿いや埋め立て地など立地的な災害リスクはないか、自治体の災害対策や近隣コミュニティーのつながりはしっかりしているかなど、子育ての前提となる「安心度の高さ」が地域にも求められてきているのです。特に共働きが増えている昨今、いざという時に子供と一緒に避難できるとは限りません。また、子供が夜遅く塾通いすることも想定すれば、通学路以外でも安全の確保を考える必要がありそうです。

そうなると、最後はやはり地域に「助け合う力」がどれだけあるかにかかってきます。ぜひ、家を建てる前に、その地域の学校や自治体などに足を運んで、ご自身の目で確かめられるといいでしょう。以下のチェックポイントも参考にしてみてください。

Keyword 3 環境
ライフスタイルに合わせて進化する設備を選択

震災によってクローズアップされたことの1つが、エネルギー自給の必要性でしょう。そうした背景から今注目を集めているのが、スマートハウスです。これは、太陽光発電、蓄電池システムや家庭用燃料電池などのエネルギー機器や家電などの家庭内エネルギーを、HEMS(Home Energy Management System)というシステムでトータルにマネジメントする住まいのことを言います。昨今のエコブームも追い風となり、昨年夏以降、住宅メーカー各社から提案されています。

こうした最新設備の住まいを検討する場合、大前提となるのが省エネ性の高い住まいであることです。なぜなら、いくら最新の省エネや創エネの設備を備えても、気密性や断熱性がよくない家では、最適なエネルギーマネジメントも成り立たないからです。先ほど「まずは躯体の構造を重視してほしい」とお話ししましたが、それを踏まえたうえでこうした機器を導入すれば、大いに効果を発揮するでしょう。存分にエコライフを楽しみたいという方は、ご家族の暮らしに合わせた形で省エネや創エネ・蓄エネの設備を選択されるとよいと思います。