欧米では多くの資産家たちが厚い信頼を寄せる独立系ファイナンシャルアドバイザー「IFA」。ここ日本でも内閣総理大臣の登録を受けて金融商品仲介業を展開するIFA事業者への注目度が急速に高まり、サポートを求める動きが活発化している。「欧米と同様に中長期的に真にお客様の立場に立ち、ワンストップで自由度の高い金融サービスを提供したい」と語るのは、Wells Partners代表取締役の福井元明氏。ミッション完遂に向けて続々と各分野のプロフェッショナルがチームに加わっている。

危機で存在感を増すIFAの「価値」

メガバンクに勤務していたころから超富裕層向けのプライベート・バンキング(以下、PB)に関心があったという福井氏。自ら希望してスイスのPB拠点や税理士法人に出向し、国内外の金融サービスや税務について知見を広げた。「海外経験などを踏まえてWells Partnersを立ち上げました。当社の立ち位置は、超富裕層のお客様を中心とする独立系PB法人です」

お客様本位の世代を超えたトータルライフプランサービスを提供します
福井元明(ふくい・もとあき)
株式会社Wells Partners
代表取締役
慶應義塾大学卒業。みずほ銀行でリテール、超富裕層、事業法人向け資産運用助言・融資業務等に従事。本場スイスでのプライベート・バンクの経験や税理士法人への出向経験から、国内外の幅広い金融分野に精通。

日本でも超富裕層は近年、銀行や証券会社と並行し、IFAとも取引する傾向が顕著になっているという。

「IFAは、銀行や証券のように自社商品を販売するわけではありません。常に中立的な視点を持ち、お客様の要望に沿うアドバイスや商品・サービスの提供が可能です。また、承諾を得ずに異動や転勤による担当者の変更などはありません。お客様の一生に寄り添って、さらには世代を超えて、より良い人生のためのアドバイザーとして力を注ぐ。そこにIFAの大きな価値があると思います」

長引くコロナ禍がIFAの存在感を際立たせた側面もある。

「リーマンショックのときもそうでした。世界的な危機に見舞われると社会の見通しがつかなくなり、資産運用がいっそう難しくなります。当社へのお問い合わせが増えているのは、客観的な意見や選択肢についてみなさんが知りたがっていることの現れでしょう。コロナ禍を境にオンライン面談へのハードルが下がったことで、相談者のエリアも多岐にわたっています」

では、どうすれば「信頼できるIFA」を見極めることができるのか。そのヒントは、Wells Partnersの強みや姿勢が示している。

従来の枠にとらわれない顧客第一のソリューション

「多くのお客様から選んでいただける理由は、従来の金融サービスの枠にとらわれず幅広いニーズにソリューションを提供する力。そしてきめ細かなサービスにあるのだと考えます」

これらを担うのは、多様なバックグラウンドのプロフェッショナル人材たちだ。銀行・証券でのPB業務経験者のほか、会計士、税理士、宅地建物取引士の資格を持つメンバーらが業務にあたる。オーダーごとに最適な人選がなされ、ときにはそれぞれの専門性を組み合わせながら、バリエーション豊かな資産運用・管理・相続などのソリューションを提供するというわけだ。

「お客様の資産規模に応じて最大3名までのチームを編成します。多角的なアドバイスができますし、複数のメンバーが情報を共有することで、サービスを途切れさせません」

金融商品、非金融商品を問わず、対応できる領域に制限は設けていない。これまでにもプライベートジェット、欧州の古城、映画制作、留学のサポート……と枚挙にいとまがない。

「いわば、トータルライフプランサービスです。リクエストがあれば既存の当社ネットワークに限らず、新たなルートも開拓してソリューションを拡充します。国内のIFAの中でも、ここまでオーダーメードに対応できるノウハウを持っているのはまれでしょう」

この企業姿勢を貫くためにも、同社のアドバイザーたちは「顧客第一」に徹することを求められる。

「加えて、プロとしての知的好奇心と、それを満たすための向上心、努力が大切です。私がスイスでPB業務に携わっていたとき、上司から言われて印象的だったのは“オープンマインドが大事だ”という言葉でした。先入観に縛られず、新しいことを吸収できるマインドを忘れるな、という意味だと解釈しています」

例えばチームを組んで顧客を担当することにより、同社のアドバイザーたちは同僚からも多くを学ぶ。また週次の情報交換会と社内研修会を通じて、各自のノウハウに磨きをかけている。メンバー一人一人の成長が顧客の利益に直結する、そんな美しいサイクルが形成されている。 「もう一つ。当たり前のことを当たり前に、熱意をもって誠実にできること。法令順守は当然として、時間を守るなど、人として当然の行動ができなければPBの仕事は務まりません」

金融格差を解消するそのための人材が必要

現在、高まり続ける期待により強固な体制で応えようと、事業拡大、それに伴う増員を進めている。

「春に広島、夏に福岡に新たな拠点を開設する計画です。また、プロアスリートなど海外のお客様とのお取引も広がっている中で、近い将来、アジア圏を中心とした海外展開もできれば理想的だと考えています」

拠点新設や増員の先にある大きなビジョンを、福井氏は次のように描く。

「スイスでPB業務に従事した経験から痛感するのは、日本と欧米諸国との間に広がる金融リテラシーの著しい格差です。その解消に貢献し、欧米と同水準の金融サービスを日本でも提供することは、私たちの究極のゴールと言っても過言ではありません。優秀な金融マンが増えるということは、それだけ豊かな人生を歩むお客様が増えるということです。だからこそ当社はさらに多くの人材を集め、育成し、日本の金融業界を変える原動力としたいと思っています」

資産運用から非金融領域までカバーするプライベートバンカー

超富裕層をメインに欧米型のプライベートバンキングサービスの提供を目指すWells Partners。顧客の承諾や要望がない限り転勤などによる担当者の変更がない「生涯担当制」、案件や資産規模に応じて複数(最大3名)の担当者でサポートする「チーム担当制」を導入し、顧客に応じた自由度の高い金融サービスを提供。多様なバックグラウンドのプロフェッショナル集団が資産運用・防衛、ファイナンス、事業承継・相続対策などの金融領域はもちろん、留学支援、海外旅行、ワインや絵画といった非金融領域のアレンジなども行う。

税理士・公認会計士有資格者、宅地建物取引士有資格者、元ファンドマネジャー、アナリスト、ポートフォリオマネジャー、M&Aアドバイザー、IPOコンサルタントなど、各分野のプロフェッショナルが手厚く支援。多様なニーズにソリューションを提供。

資産運用・資産保全/不動産・リース/相続・事業承継/信託・トラスト/M&A・IPO/融資・ローン/教育・留学/保険・ライフプラン/ビジネスマッチング/慈善事業・社会貢献/医療・ヘルスケア/高級嗜好品 など