メインはオフィスワーク、業務状況に応じてときどきテレワーク。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大によって、そのバランスは一変した。在宅を中心とするワークスタイルが広がる中、Webミーティング関連をはじめ、さまざまな課題やニーズが顕在化。そうしたタイミングで発売されたNECの13.3型軽量モバイルPC「VersaPro UltraLite タイプVG」(2020年8月発売)は、テレワーカーが直面する「困った!」にソリューションをもたらし、来るべき「New Normal」に必要なノートPC像を提示する。同製品の企画開発に携わった同社プラットフォームソリューション事業部の佐々木紀安さん、川波勇斗さん、柳生瑞希さんに、それぞれが感じるニーズの変化、そして「VersaPro UltraLite タイプVG」の強みや活用シーンを語ってもらった。

テレワークの不便さに目をつぶることができなくなった

総務省「令和2年版 情報通信白書」(2020年8月)によると、COVID-19が収束した後も「テレワークを継続したい」と望む声は6割超(「そう思う」24.3%、「どちらかといえばそう思う」38.4%)。オフィス機能の根本的な見直し、従業員に対するテレワーク支援のさらなる拡充などを進めている企業も少なくないだけに、これからの社会が「旧ノーマル」に回帰することは考えにくい。NECプラットフォームソリューション事業部の佐々木紀安さんは、一気に押し寄せた変化の波について次のように語る。

「以前なら、テレワークで少々の不便さを感じていたとしても、オフィスに出社して仕上げればいい、Webミーティングで不明だった点は会社で会ったときに確認すればいい。あくまでも一時的なものとして目をつぶることができました。しかし在宅でのテレワークが原則となった現在は、自分たちがふだん生活している空間の中に、長期的に仕事に打ち込める環境をつくらなければならない。日々の業務の大部分を担うことになるノートPCの重要性は、大きく高まったと感じています」

仕事やコミュニケーションなどすべての起点と言ってもいいノートPCは「自宅にいる自分と社会をつなぐ」ために欠かせないツール。機能や操作性が、そのまま仕事の成果に直結すると言っても過言ではない。「ストレスが少なく、頼りがいのあるノートPCが求められている」と佐々木さんはあらためて強調する。従来からテレワークを含む「新しい働き方」へのシフトを後押しするソリューションを届けてきたNEC。新モデルの13.3型軽量モバイルPC「VersaPro UltraLite タイプVG」においても、これまでの蓄積をベースにさまざまな機能強化が図られ、「これから」のワークスタイルを具体的にイメージさせるものとなっている。

NEC プラットフォームソリューション事業部
プラットフォームビジネス創出タスクフォース
(スマートデバイス戦略グループ)
エキスパート
佐々木紀安さん

オンラインミーティングの音質は、今後「マナー」として求められていく

強化された機能の一つが「音響面」だ。ヤマハ製「AudioEngine™」を採用し、会議のシチュエーションに応じた適切なWebミーティングを提供する。「タイプVGのクリアな音質は魅力的です。テレワークの効率化に貢献できると思います」と力を込めるのは、社会人生活が「New Normalからのスタート」となった2020年4月入社の柳生瑞希さん。社内の打ち合わせや外部とのコミュニケーション、また研修などもオンラインが中心という。

「ミーティングが重なる日などは、ヘッドセットを着けたり外したりするのも意外と大変だと感じます。ノートPCの内蔵スピーカーで音声をストレスなく聞き取れれば、負担も軽減できますよね」(柳生さん)

Webミーティングに参加する機会が急増したことで、初めて「自分が所有するノートPCのスピーカーやマイクの性能では心もとない」と気づかされた人も多いだろう。そもそも、常に周囲が静かな環境下でWebミーティングに臨めるとは限らない。実際、肝心な点を聞き漏らしてしまった、自分の発言が途切れ途切れになって意思疎通がうまくいかなかった……といった失敗談は後を絶たない。そうしたオンラインコミュニケーションの不安を、タイプVGの「Webミーティング機能」が払拭する。

PCの前面方向にいる人が聞き取りやすいように「直進性の強い周波数帯の音」を出力するパーソナルモード、外付けスピーカーを接続しなくてもパソコンの周囲にいる複数の参加者が聞き取りやすいように調整するマルチユーザモード。シーンに合わせて二つのモードから選択できる。さらに本モデルに追加された二つの新機能に関して、柳生さんは「New Normal世代」ならではの気づきを次のように語ってくれた。

「エアコンなどの雑音を抑制して自分の声を届けやすくするノイズサプレッサー機能、声が反響しやすい会議室でも会話を聞き取りやすくするルームエコー抑制機能が加わりました。自分が聞き取りやすいだけでなく、他の人に聞こえやすいように配慮して環境を整える。Webミーティングのマナーとして、今後より意識されるようになると思います」

NEC プラットフォームソリューション事業部
プラットフォームビジネス創出タスクフォース
(スマートデバイス戦略グループ)
柳生瑞希さん

スピーディーで正確な文字入力をサポート

そして、筐体の幅いっぱいにキーボードを配置したことで「15.6型と同等のキーの打ちやすさ」を確保しているのもポイントだ。リアルタイムのコミュニケーションツールとしてチャットが積極的に活用されるなど、スピーディーかつ正確に文字を入力しなければならないシーンは明らかに増えた。Webミーティングを行っている間にも、資料を更新したりメモをとったりと、キーを打たなければならない場面は頻繁にやってくる。小さな入力ミスも、積もり積もれば大きなストレスとなって仕事の効率に響く。

「VersaPro UltraLite タイプVG」(写真右)と旧モデル(同左)のキーボード部分の比較。通常ならデッドスペースとなるUSB端子の上部も有効に活用することで、筐体幅いっぱいのキーボード配置を可能にした。

川波勇斗さんは、これからのノートPCに最も期待されているのは「バランスの良さ」ではないかと推測する。

「移動が多ければ軽量であることが最も求められるだろう、ある程度の入力作業をするなら打ちやすいキーボードを備えているとなおいいだろう。COVID-19の拡大以前から働き方改革を応援するために、必要だと思われる機能を想定して製品開発に生かしてきました。ノートPCをメインとして在宅でのテレワークを続けている方が多くいらっしゃるいま、何かが突出して優れていることよりも、軽量性、操作性、機能性、堅牢性などをバランス良く備え、この1台でいろんなことをカバーできる。そんなノートPCへのニーズの高まりを実感しています」

NEC プラットフォームソリューション事業部
プラットフォームビジネス創出タスクフォース
(スマートデバイス戦略グループ)
川波勇斗さん

テレワークを行いやすくする機能はまだまだある。標準搭載のLリチウムイオンバッテリでおよそ15時間、LLリチウムイオンバッテリを搭載すれば最大でおよそ24時間駆動。しかも質量は前者で約814グラム、後者でも約868グラムときわめて軽量だ。家族との兼ね合いなどで発生しやすい「自宅内での移動」も、電源の場所を意識しなくて済む。また、USB Type-C対応ディスプレイとの接続は、ケーブル1本で映像出力、タイプVG本体の充電が可能となる。NECの24型ディスプレイ「LCDE243F-CF」なら、ディスプレイ側に接続したマウスやキーボードを使用できるため、移動の際に何本ものケーブル類を抜き挿しする必要もない。

ディスプレイを開くと「打ちやすい角度」に傾斜。1.5mmのキーストロークと大きめのキーサイズを採用。「静音タッチパッド」などで耳ざわりな音を低減する工夫も凝らされている。
映像出力に対応したUSB 3.1(Type-C)を含む三つのUSBポート、HDMIポート、Micro SDカードスロットなどインターフェースも充実。本体の天板と底面にカーボン素材を用いて高い軽量性と堅牢性を両立。

テレワークは自分を成長させるチャンスでもある

テレワークの浸透を「ポジティブにとらえている」と、佐々木さん、川波さん、柳生さんの全員が口をそろえる。「New Normal世代」の柳生さんは「働き方が多様化しているのは歓迎すべきこと。テレワークだからこそ、いろいろな仕事を任せてもらえるチャンスも広がるんじゃないかと思っています」、その柳生さんを一年先輩として指導する川波さんは「自分で考えて行動しなければならない場面が増え、どんどん経験値を積むことができている。チームワークも問題ありません」と、いずれもテレワーク環境下での成長の手応えを得ているという。

「働き方は、これからもっと変化していくでしょう。そんな中で、オンラインミーティングの音声が聴こえ“テル”か、移動が多い中バッテリが残っ“テル”かなど、さまざまな困っ“テル”シーンに遭遇すると思います。『VersaPro UltraLite タイプVG』は、New Normal時代のテレワークならぬさまざまな“テル”ワークを解消してくれるでしょう。今後も私の世代、若い世代の視点を織り交ぜながら、働く人の悩みやニーズに貢献できる製品を生み出していきたいですね」(佐々木さん)

(トップ画像=iStock.com/Blue Planet Studio、タイアップ広告制作グループで一部修正)