この50年で100歳以上の人口は200倍以上に増えている。その中で誰しもが望むのが健康寿命の延伸だ。現在、健康寿命は平均寿命に比べ男性で9年ほど短く、女性で12年余りも短い(※)。より長く、元気に暮らすために知っておきたい二つのキーワードを解説する。
厚生労働省の資料より作成。

増えすぎた活性酸素による「酸化」が体をむしばむ

アンチエイジングの分野で、かねて注目されている老化物質の一つが活性酸素だ。本来は体内に侵入した悪い菌やウイルスを、酸化する力によって殺す役割を持つ。一方、活性酸素が不必要に増えないよう、体は抗酸化作用を備えている。しかし、その作用は加齢につれて低下してしまうのだ。

やがて多くなりすぎた活性酸素は、守るべき細胞や遺伝子に対しても酸化という毒性を及ぼし、さまざまな病気の発症に加担する。例えば、糖尿病、高血圧、動脈硬化など。それに関節リウマチ、がん、アルツハイマー病なども危険視されている。

そこで活性酸素を増やさないために改めるべきは、アルコールの飲みすぎ、運動不足、喫煙など。精神的ストレスも、よくないとされる。生活改善とあわせ、抗酸化物質を含む食品を積極的に摂るのもいいだろう。体の細胞や遺伝子の身代わりとなり、酸化作用を受け止めてくれる。緑黄色野菜のβカロテンやビタミンC、E、ポリフェノールが、よく知られた抗酸化物質だ。

「糖化」の産物“AGE”が老化を促し病気を助長

もう一つ、近年話題に上る機会が増えているのが糖化反応だ。体内のタンパク質がブドウ糖と結合し、AGE(Advanced Glycation End Products 終末糖化産物)がつくられる反応である。加齢に伴って蓄積するAGEは老化を促す物質だ。深刻なのは、シワやシミだけでなく、病気のもとになること。体内にAGEが蓄積されると、血管が傷み、心筋梗塞や脳梗塞などが助長される。骨折しやすくなる骨粗鬆症や筋力低下も招く。白内障にもつながる。そしてAGEは、アルツハイマー病との関連も指摘されている。

糖化反応という言葉からも、血糖値が高いと反応がいっそう進み、AGEが増えることは想像しやすいだろう。

したがって、血糖値を上げすぎない食生活や食後の適度な運動が大切。加熱調理された食べ物にはAGEそのものが含まれている。逆にAGEの蓄積防止には、ビタミンB1(キノコなど)やB6(マグロ、カツオ、ニンニクなど)がよいとされる。特効薬はなく、生活習慣が肝心だ。

蓄積の推移は、定期的に人間ドックなどで調べられる。血液検査による測定や、紫外線の一種を皮膚の一部に短時間あてる測定装置もある。

AGEと先ほどの活性酸素は、互いに増やし合う方向へ働く厄介な関係にある。それだけにアンチエイジングでは、AGEをつくる「糖化」、活性酸素による「酸化」とも、まさしく要警戒のキーワードなのだ。

※厚生労働省、2018年

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