超高齢社会に突入した現在、資産運用の有効な手段の一つとして、近隣の物件との差別化をはかり、地域社会への貢献にもなる「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」を検討に加えてはいかがだろう。積水ハウスは住宅のトップメーカーとして、住まいの質にこだわったサ高住を建設し、一括借り上げで運営する安定した体制を整えている。
オーナーの自宅と車庫、古いアパートが立っていた土地につくった「グランドマスト中野若宮」は全30戸。ご近所の方から「街の雰囲気がよくなった」と好評だ。

住まいの質にこだわったサ高住をつくる

サ高住とは、介護や医療と連携したサービスを提供する高齢者のための賃貸住宅で、安否確認と生活相談サービスが付加されている。高齢者が安心して住める住宅を確保するため、国が推し進めている施策の一つで、要件を満たせば国や自治体から事業に対する補助や支援が受けられる。

サ高住は2011年に始まった制度だが、これまでは医療や介護の事業者が主体となって建設・運営するものが多かった。だが、住宅のトップメーカーである積水ハウスグループの積和グランドマストが運営する「グランドマスト」シリーズは、これまでの高齢者住宅のイメージを払拭し、“住まい”としてのクオリティーの高さで一線を画している。

今年5月に東京都中野区に開業した「グランドマスト中野若宮」を見てみよう。ここは自分の身の回りのことは自分でできる方が入居する「自立型サ高住」だ。

ホテルライクな玄関ロビー。フロントには日中リビングアテンダーが常駐している。
新しいサ高住の価値を提案する、積水ハウスならではの快適な居室。
食堂ラウンジでは希望者に手作りの朝食・夕食を提供。入居者の憩いの場になっている。

約360坪の敷地に立つ重量鉄骨造の3階建ては、石壁風の質感のある外壁に、緑豊かな植栽をしつらえた瀟洒(しょうしゃ)な外観が目を引く。各戸の専有面積は37~47.21平方メートルとゆとりのある1K~1LDKで、キッチンも浴室も備えており、通常の賃貸住宅と何ら変わらない。入居者はそれぞれプライバシーを守りながら、自由に暮らすことができる。一方で、水道流量センサーや緊急通報ボタンが設けられ、常に安否確認が行われているので、入居者も家族も安心だ。

1階には共用スペースとして食堂ラウンジがあり、入居者に食事を提供(有料・予約制)している。同時にここは、入居者同士が交流したり、趣味を共有したりする場所でもある。ステンドグラスをあしらったシックで広々とした空間で、入居者はゆったりと過ごしている。

エントランスホールには日中「リビングアテンダー」が常駐しており、生活相談や安否確認などの生活支援サービスのほか、来訪者の受け付けやタクシーの手配、クリーニングの取り次ぎも引き受ける。

この「グランドマスト中野若宮」では、オーナーご夫妻も1階に自宅を構え、中で行き来ができるような造りになっている。将来、年齢を重ねたときに、自分たちがサービスを利用する可能性も想定しているそうだ。

 

事業計画立案から運営まで積水ハウスグループが支援

「グランドマスト」シリーズの特徴は、事業計画の策定から建物の建設、実際の運営・経営まで、積水ハウスがグループを挙げてオーナーをサポートすることにある。

建物の計画、設計、施工を手がけるのは、もちろん積水ハウス。高齢者が住みやすいバリアフリーのプランニングはもちろん、気密性や遮音性の高い優れた居住性能が約束されている。人生の実りの時を過ごすにふさわしい高品質な建物は、入居者に喜ばれるだけでなく、オーナーにとっては、長く資産価値を維持できることも大きな魅力となる。

サ高住の登録や補助金申請などの諸手続き、完成後の運営は、サ高住を専門とする積水ハウスのグループ会社、積和グランドマストが一手に引き受ける。一括借り上げで入居者募集や管理、生活支援サービスの手配まで行うので、オーナーは安心して任せることができる。

現在、「グランドマスト」は首都圏を中心に、全国に24棟。入居者の約8割は、それまでの持ち家・戸建てから積極的に住み替えている。自宅は所有したままで、サービスを利用しながら自由に過ごせる自立型サ高住を選ぶ人が増えている。

積水ハウスには専門部署である医療・介護推進事業部があり、医療や介護サービスのノウハウも蓄積している。自立型サ高住のほか、住宅型有料老人ホームやデイサービス、高齢者グループホームなどの実績もあるので、それぞれの土地や立地の特性に合わせて、幅広い土地活用の提案や経営支援を行うことができる。

これからの土地活用には、いかに地域のために役立ち、共生していくかという視点が欠かせない。街並みに寄与する美しく品質の高い建物、入居者や家族の安心・安全につながるサービスの提供、オーナーとしての誇りと地域への貢献。資産を守るだけにとどまらない、有効な活用法を探るなら、一度お近くの積水ハウスに相談してみてはいかがだろう。