教育のプラットフォームを提供
日本各地の大手塾と連携を図る

ベネッセは新たに日本各地の大手塾と提携し、進研ゼミと個別指導のノウハウを融合した「クラスベネッセ」のフランチャイズ化を推進していきます。今年4月より「進研ゼミプラス」を教材として「クラスベネッセ」で活用。これまでにない「家庭と塾をシームレスにつなぐ」教育サービスが実現します。

さらに、教育業界で最も教育効果のある「先進的校外教育モデルの実現」に向けて、各社との共創により実現する「教室事業コンソーシアム」を立ち上げました。

弊社も塾も、これまで一社完結型のビジネスを推進してきました。自前で教科書を作り、教室を構え、講師を抱え、マーケティングも独自に行っています。一方、少子化が進み、塾の市場は頭打ちの状態。もし両者がコラボレーションできたら、重複投資を抑えることも可能。教育事業に「エコシステム」を導入することも考えています。これは33年IT業界にいた私だからこその発想ではないかと思います。これまでのベネッセには、競合他社と手を組む発想は皆無でしたが、塾など競合他社に「進研ゼミ」を営業させたら、数百教室単位で採用されたのです。

「教室事業コンソーシアム」で、ベネッセは教材や進研ゼミプラス、マーケティング情報などの教育のプラットフォームを提供。塾は講師の指導力や地域の受験に対する知見やバリューを発揮して、両者の共通の志であるお子さんの成長に貢献することになります。

ベネッセは教材制作会社でも、出版社でも、コンピュータ会社でもない、価値ある教育プラットフォームの提供で教育サービスを進化させる会社でありたいと考えているのです。さらに、すべてのお子様の行動履歴(ビッグデータ)を統合し、アダプティブラーニングの進化を図り、業界で共有することが教育価値につながることも期待しています。

ベネッセは幼児から小・中・高・大、キャリア教育、就職支援そして介護まで、人の一生に関わるサービスを提供している会社です。

私がよく社員に言っていることがあります。

まず現代の日本が抱える課題は「子育て」「教育」「介護」であり、私たちはこの分野に最も密接に関わっている企業だということ。

そして私たちのビジネスはお客様の一生を左右するということ。「進研ゼミやあの塾で私は学んだ」「あの介護施設で家族が助けられた」そうした体験で一生感謝されるのがベネッセの事業なのです。それだけ社会的責任のある仕事を私たちは担っていることを忘れてはならないと考えています。