九州交通の要衝であり海外展開にも強みを発揮
BCPの拠点として注目を集める一方、現在、県としても製造業ほか、事務系企業や本社機能、外資系企業の誘致を推進中──。そんな佐賀県で事業を始めると、企業はもう一つ、あるメリットを実感するだろう。充実した交通インフラである。陸路、海路、空路、いずれも十分な整備がなされ、あらゆる産業にメリットを提供している。
まず陸路について、九州を南北に貫く九州自動車道と東西に走る長崎・大分自動車道が交わる「鳥栖ジャンクション」を有する佐賀県は、九州交通の要衝。九州全域、そして中国地方までを3時間圏内に収めている。
「福岡や長崎、熊本についていえば、クルマで1時間圏内。また鉄道網も充実しており、JR新鳥栖駅には山陽・九州新幹線『さくら』が全便停車します。さらに新幹線を使わなくとも、博多までは特急で最速22分です」
つまり福岡と佐賀の関係を首都圏に置き換えれば、東京と千葉あるいは横浜と同じだ。そう考えると、事業用地としての佐賀県の価値がより理解できる。
一方、海路はどうか。こちらは、いずれも国の重要港湾である伊万里港と唐津港が力を発揮する。伊万里港国際ターミナルには釜山港(韓国)、大連港、青島港、上海港(いずれも中国)などからの定期就航があり、唐津港国際ふ頭は最大3万トン級の大型貨物船が接岸できるバースと広大なヤードを兼備。いずれも24時間体制で、特にアジア市場をにらむ企業にとっては有効だ。
「そして空路については、佐賀空港がその拠点。現在、羽田便、成田便、ソウル便、上海便が就航しています。私自身、出張などでよく利用しますが、佐賀市内から30分弱、目の前に1600台の無料駐車場もあり非常に便利です。仮に本社機能を佐賀県に移転していただいたとして、佐賀―東京間の日帰り出張が十分可能。佐賀市内で朝10時からの会議を行うといった場合も、前泊の必要がありません」
佐賀空港では、火曜から土曜に羽田への夜間貨物便も運行中。さらに佐賀県からの空路利用ということなら、福岡空港、長崎空港へも1時間程度だ。行き先によって使い分けることで、利便性は一段と高まるだろう。
最後に山口知事は、県内への立地を考える企業に次のように言う。
「伊万里焼、有田焼をはじめとする伝統工芸、整備された都市機能、勤勉な人財などを有する我が県は、企業を“触発する”土壌をもったエリアだと自負しています。職員一同、最大限のおもてなしでサポートを行いますので、ぜひお気軽にご相談ください」
企業進出後、担当職員が部署を異動しても代わることなく永続的にフォローする「パーマネントスタッフ制度」を設けるなど、質の高いサポート体制でも知られる佐賀県。さらなる飛躍を目指す企業は、やはりこの“知る人ぞ知る”エリアに目を向ける必要がありそうだ。
佐賀県
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