住宅メーカーだからできる“入居者ファースト”の魅力ある住空間、継続的な経営のフォロー体制。積水ハウスはグループの総合力を発揮し、地域に根ざすサービス付き高齢者向け住宅を実現する。

住宅メーカーの技が光る
上質な家づくり

しっくりと街並みに溶け込む3階建ての「ミモザ白寿庵足立江北」。居室にはカーペットを用いるなど、「我が家らしさ」に心を尽くす。小規模多機能型居宅介護事業所を併設し、安心の介護サービスを提供。地域包括ケアの拠点としても期待されている。

スタイリッシュな外観に、石貼りの表情豊かなアプローチ、インテリアにまでこだわったぬくもりのある住空間──。上質なマンションを思わせるこの建物こそ、積水ハウスが建築を手がけたサ高住「ミモザ白寿庵足立江北」(東京)である。介護しやすく、なおかつ住人にとっては我が家のように快適な住空間が、入居者はもちろん、土地オーナー、介護事業者の3者から評価を受けている。

これは一例にすぎない。積水ハウスは全国の土地オーナーと連携し、地域性に応じた多様なサ高住の建築を進めてきた。その供給室数は8300戸超(※)に達し、全国のサ高住の約5%、東京都内では約20%という高いシェアを誇る。

注文住宅のトップメーカーである積水ハウスが、なぜサ高住分野でも実績を残しているのか。その答えは、同社が培ってきた「住宅」メーカーとしての取り組みにある。

同社は1970年代から、住宅業界に先駆けてユニバーサルデザインや障がい者向け住宅の研究を本格化。クリニックや介護関連施設の建築を数多く手がけてきた。また、1989年には「生涯住宅」を同社の基本思想として位置づけ、誰にとっても「いつもいまが快適」な住まいづくりを推進している。介護・医療分野の経験と、家づくりで培った技術力を融合させ、サ高住においても住まう人を第一におく、“入居者ファースト”の建築が推進されているのだ。

例えば同社のサ高住専用商品「セレブリオ」は、住まいとしての基本性能が光る。ユニバーサルデザインの視点に加えて、高い断熱性・気密性や、化学物質の室内濃度を低減する空気環境配慮仕様「セレブリオ エアキス」の採用など、住宅メーカーならではの工夫が随所に凝らされている。耐震性や耐久性も厳しい検証実験をクリアするなど、ハード面の安心・安全にも万全を期す。まさに「住みたくなる空間」を提供することで、入居率を高め、安定経営に貢献しているのだ。

※積水ハウスの都道府県別サービス付き高齢者向け住宅登録実績(2015年1月現在)