数十年先のことを見すえて
どう価値を維持していくか

オーナーの視点に立てば、「建てた後はどうなるのか?」という先の見通しが、最も気がかりだろう。賃貸住宅が収益をもたらす一方で、メンテナンスなどの費用が重くのしかかってしまったり、自然災害のダメージを受けやすい構造であったりしては、資産を運用するどころか、マイナスが上回ってしまうことだってあり得るのだ。

長期的な賃貸住宅経営では、「価値をいかに維持するか」が重要である。入居者の印象を左右する「美しい外観」に貢献する工夫としては、光触媒タイル「キラテック」がある。表面に太陽の光が当たると親水性と分解力が発生し、そこに雨が降ると、汚れが浮いて落ちやすくなる。つまり、セルフクリーニング効果を発揮し、コストの抑制にも役立つのだ。10年、20年というスパンで考えると、手間と費用の圧縮の積み重ねは、将来的に大きなコスト削減につながる。

また、安心・安全については、「パワテック」構造が、最高ランクの耐震性を提供する。大地震57回、中地震83回に相当する過酷な振動実験を経て実証されたのは、繰り返す巨大な「揺れ」に遭遇しても建物や構造体に目立った損傷が見られず、タイル剥がれや脱落すら確認されていないほどの強靱さだ。建物という大切な財産を守り、また防災への意識が根付いた近年では、入居者の「住みたい」という決心を後押しする材料ともなる。

1977年、初の賃貸集合住宅を発売し、資産活用事業をスタートさせたパナホーム。現在、累計販売戸数はおよそ35.5万戸(2013年末)、オーナーは約4万人を数える。40年近くの歴史の中で得たノウハウは、「ラシーネ」や「ビューノ」に代表される、独自の発想力に基づく賃貸住宅や賃貸併用住宅として結実。同時に、オーナーとのパートナーシップの構築にも心血を注ぎ、相談から設計・施工、資産の継承までをサポートするシステム「ネオス」も確立している。

オーナーの要望も入居者が求めるライフスタイルも、少しずつ変わっていく。その変化に、「豊富な引き出し」と「説得力ある提案」で向き合ってきたのが、パナホームという会社なのだ。