積水ハウスのフラッグシップモデル「イズ・シリーズ」が、今年、誕生から30年を迎えた。長く愛され続ける理由はどこにあるのだろうか。
縁側のようなデッキが建物と庭とつなぐ。手仕事の温もりを感じさせるダインコンクリートは、和のテイストにも似合う。

従来の認識を変える
高品質な住まい

1984年、積水ハウスの「イズ・シリーズ」第1号「イズ・フラット」が発売された。それは、その完成度やクオリティにおいても、コンセプトにおいても、当時のプレハブ住宅に対する認識を、大きく変えるものだった。

当時の開発担当者は、開発にあたって「“100年暮らし続けられる住まい”を目指した」と語る。今でこそ、住宅の長寿命化が叫ばれているが、バブル前夜の80年代は「住宅は30~40年たったら建て替える」のが当たり前とみなされていた時代だ。すでに現代の「ストック価値」を見こした発想に驚かされる。

続けて発売され、現在までも同社のフラッグシップモデルであり続ける「イズ・シリーズ」は、今秋もリニューアルの続くロングセラー商品だ。

シャープで厚みのある切妻屋根と深さを際立たせるスーパーディープセットサッシが醸し出す、凛として重厚感のあるファサード。

工場生産で1枚ずつ
生まれる独自の外壁

床を下げることで独特の居心地が生まれる「ピットリビング」。

イズ・シリーズの外壁に当時から採用されているオリジナルの外壁材「ダインコンクリート」。どっしりとした重厚感、手仕事の温もりを残したテクスチャー。住む人に、誇りと頼もしさを感じさせる住まいのために生まれた画期的な外壁材だ。

ダインコンクリートは、厳重な品質管理のもと自社工場で生産される。一邸一邸の設計に合わせて、パネル1枚ごとに成型。コンクリート自体の強度を高めるために研究を重ねた独自組成の原料は、コンピュータ制御で正確に計量・配合され、混練される。あらかじめメッシュ配筋された型枠に打設。一次養生を経て脱型された外壁を、高温高圧の「オートクレーブ養生」することで、高い強度と劣化しにくい安定した品質が生まれる。

邸別に工場で生産されるカスタムメイドのダインコンクリート。テクスチュアの陰影が美しい。

外壁の表情を決める型枠の原型パターンは、人の手で刻まれている。天然の石や、風雪に耐えたレンガを積み重ねたような、味わい深い表情が特徴だ。硬いコンクリートなのに目に柔らかく、彫りの深いテクスチャーをつくり出している。仕上げは、耐久・耐候性を高める「タフクリア30」を採用し、約30年のメンテナンスサイクルの高機能塗装を施す。

誕生から30年の間には、塗装などの改良が加えられてきたが、ダインコンクリートを支える基本思想は今も変わらない。

高温多湿の日本の気候に耐え、暮らしを守り抜く強さ。住む人の誇りであるだけでなく、街並みにも寄与できる美しさ。その両方を、長きにわたって維持する耐震性や耐久性。

すべてが備わった最高級外壁材「ダインコンクリート」は、「イズ・シリーズ」の、ひいては積水ハウスの住まいづくりの志、そのものなのだ。


「イズ・シリーズ」30周年を記念して
「人生になる家」をプレゼント

家族を守り続ける強く美しい家。年月を経て、ますます価値を生む住まいの実例集「人生になる家~イズ・シリーズ30年の歩み~」には、80年代から「イズ・シリーズ」にお住まいのオーナーの声や開発担当者の話も掲載されています。この実例集を資料請求された方全員に差し上げます。