この数年間、定期預金の金利は0.02%程度のものが大半を占めている。長らく続く低金利に、不満を覚えている方は多い。しかし、預金以外でいざ資産運用をしようと思っても、株式は価格変動リスクが気になり、個人向け社債などは投資期間が長くなる──。株式や債券ほどのリスクや期間を取らずに、預金より有利な利回りを実現したいという方のために開発されたのが、オリックス銀行の「eダイレクト金銭信託」だ。

厳選した企業1社に
貸付するシンプルな商品

大原 誠●おおはら・まこと
オリックス銀行
執行役員

金銭信託とは、銀行が投資家に代わり、資金を管理・運用する金融商品で、信託終了日に、元本と収益金の分配を行う。昨今の金融商品は投資先や運用方法が多様化・複雑化している。その点、オリックス銀行の「eダイレクト金銭信託」は、きわめてシンプルな商品設計となっている。オリックス銀行が顧客から集めたお金を厳選した企業1社に一定期間貸し付けて、元本や収益金を得るという仕組みだ。

「お客さまに主にご検討いただくのは、貸付先となる企業が、順調に事業を継続できるかという点です。必要な情報はウェブサイト上に開示し、じっくりと検討できる環境を整えています」。商品開発に関わったオリックス銀行執行役員の大原誠氏はこう説明する。

リスクや運用方法の分かりやすさや申込手続きの利便性から「eダイレクト金銭信託」は2013年5月の第1号発売以来、計6回の販売を行い、いずれも好評であった。予定配当率は、年0.37~0.50%(税引き前)。すでに償還された商品のすべては、予定配当率を実現し、一般的な定期預金の金利に比べて高い利回りをもたらしてきた。

eダイレクト金銭信託の信託期間は、1年間の場合が多い。なぜ1年なのか。

「企業に貸し付ける際の主なリスクは、その企業が倒産する可能性です。個人向け社債の場合、5年や10年など長期間のものが多いのですが、5年後のことを予想するのは難しいこともあります。しかし、1年後なら、お客さまが現実感を持って考えられるのではないかと思います」(大原氏)

好きな時間に自宅で
検討、申し込みができる

オリックス銀行は店舗を持たないネット銀行。店舗で商品を勧められるのを避けたいという人もいるだろう。

オリックス銀行の「eダイレクト金銭信託」は、顧客にとって最も都合のよい時間に、時間をかけて商品の検討をすることができ、商品の募集期間中は、いつでもインターネット上で申し込みができる。募集はオリックス銀行のウェブサイト上で行っているため、ブックマークして、定期的にチェックしたい。

金銭信託の主なご注意事項
・貸付先や中途解約準備金等の運用先に債務不履行が発生した場合には、収益配当ができないほか、信託元本に損失が生じる可能性があります。
・信託財産の中から信託報酬、信託財産に関する租税や信託事務費用をご負担いただきます。これらの金額等は現時点で確定しないため、表示いたしません。
・預金ではなく、元本および利益の保証はありません。預金保険による保護の対象ではありません。また、原則として中途解約ができません。