過去問で「勉強がかなり楽になった」ワケ

先ほど述べたように、私は中学3年生のときに東大の過去問を手に入れました。もちろん解けるはずもないので、まずは見てみました。解答も読んでみました。これだけでも、かなり学びがあります。意味がわからなくても何となく、問題のイメージはつかめますし、場合によっては作戦が根本的に変わることもあり得るでしょう。

例えば私の場合には、過去問を見たことで、英語ではなくドイツ語で受験することに決めました。なぜなら明らかにドイツ語のほうが簡単だったからです。同じ試験時間なのに、英語よりもドイツ語の問題のほうがはるかに少ない。これは英語で受けないほうがいいとわかりました。

他にも日本史は資料がついていることに気づきました。資料を読みとれば、ある程度できることがわかったので、年号などを細かく暗記する必要がなくなり、勉強がかなり楽になりました。早いタイミングで過去問を見たことで、試験の傾向をつかめて、勉強の指針が定まっていきました。

決して子供一人で見てはいけない

とはいえ過去問を早く見ると「こんなの無理……」と早々に子供が自信を失ってしまう、やる気をなくしてしまうのでは? という保護者様の声は結構いただきます。

確かにそのリスクはあるからこそ、私は親の関わり方やコミュニケーションの仕方が非常に大事になってくると思っています。初めて過去問を見た子供は、当然ながらそのレベルの高さに圧倒されてしまうでしょう。圧倒されたとしても、早く見ているからこそ、それをクリアするために、これから時間を使うことができるんだよ、ということを保護者様は伝えてあげてほしいのです。

勉強する娘とそれを見守る母親
写真=iStock.com/miya227
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できれば保護者様自身が、子供と一緒にその過去問を見て、読んで、解いてみてほしい。そうすればわが子の現時点のレベルを把握できますから。子供が最終ゴールにたどりつくための伴走者になれるわけです。