「予習型」と「復習型」にわかれている
入塾前の面談では、各教科がどんなカリキュラムか? 塾ではいつ、誰が、何を教え、宿題の量はどの程度か? 家庭にどれだけの準備負担があるのか? といったことを具体的に確認し、家庭で無理なくサポートし続けられるかをシミュレーションしてみてください。その際、以下の2つを念頭に置いて考えるといいでしょう。
1つめは、予習型か復習型かです。
予習型だと、授業前にこれから習う新しい内容を家庭でフォローする必要があり、復習型だと授業後の復習サポートがカギになります。中学受験未経験の保護者では教科内容を教えきれないことも多いでしょう。経験者でも当時とカリキュラムなど変わっているので、難しいことがあります。その際は、塾側から「授業動画の配信」や「オンライン質問対応」「復習プリントの配付」などの補助サービスがあるかを確認することが大切です。
2つめは、費用面の見通しについてです。毎月の通塾費用以外に、季節講習会(夏期・冬期・春期)があり、その参加費用は学年によりますが、1回あたり約5万〜15万円が相場です。また、テキスト代・模試受験料・行事参加費など、年の通塾費用+20万〜30万円程度の追加負担の可能性があります。これらを踏まえて「年間予算」を組み、家計とのバランスをシミュレーションしてください。
「各教科の先生の名前」を言えるかどうかは重要
一方、現在通塾中の家庭は、塾をもっと活かせるように日頃の塾との関わりを見直していくことが重要です。中学受験の成功は、「塾という環境をどれだけ使いこなせるか」にかかっています。同じ塾に通っているのに、成績が伸びる子と伸びない子がいますが、その差は、実は塾の活用の仕方にあることも多いのです。では、塾を活用できていない家庭には、どのような特徴があるのでしょうか?
(1)保護者が各教科の先生の名前を知らない
塾に通い始めて半年以上経っても、各教科の先生の名前を把握していない家庭があります。先生の名前が分からないということは、その先生がどんな指導スタイルで、どんな授業内容で進めているかを把握していないということです。実際、先生と親が顔を合わせて会話をしたことがないというケースも少なくありません。
まずは担当ではなくても塾の先生と会話をする機会を持ち、宿題や授業の方針などについて理解を深めてください。授業でのつまずきを解消するには、先生との会話が必要不可欠です。非常勤の先生の場合は、出勤日を事前に確認して一度は顔を合わせることがおすすめです。


