2013年6月7日(金)

経営のフレームワークと戦略思考を叩き込む -パナソニック・グローバル経営研修センター

PRESIDENT 2011年9月12日号

著者
高橋 広明 たかはし・ひろあき
グローバル経営研修センター所長

高橋 広明1957年、岩手県生まれ。81年松下電器産業(現パナソニック)入社。北米テレビ事業部の国際人事マネージャーや本社の東京採用室長など、国内外の人事畑を歩み、2008年から現職。

グローバル経営研修センター所長 高橋広明 構成=山口雅之 撮影=永野一晃

パナソニック経営のDNAを注入

グローバル経営研修センター所長 
高橋広明氏

当社はコンシューマー、ソリューション、デバイスの3つの事業分野から成り、そのおのおのでいかにグローバル化を進めるかが当面の課題となっています。そのため、2011年度からは採用基準を全世界で統一し、新卒採用の人数も、国内290人に対し海外は1100人と、圧倒的に海外の比率を高めました。

加えて人事戦略においては、パナソニックの経営理念をきちんと理解し、なおかつそれを実践できるグローバル・リーダーの育成が急務だといえます。そこで、その対策として10年度からP-EDP(Panasonic Global Executive Development Program)I、IIという研修を始めました。これは本社が管理する経営職のポスト、いわゆる事業部長クラスの人材を育成するのが目的で、全世界の社員が対象です。

この研修に参加するのに国籍や所属地域は関係ありません。人事部が全世界の事業部に一斉に募集をかけるので、全社員にチャンスがあります。ただし、今年でいえばP-EDPIが約30人、IIが約50人とかなりの狭き門となっています。

図を拡大
パナソニックの幹部開発の位置づけ

これまでの参加者をみると、グローバルな経験がまったくないのに選抜されている人もいます。ただ、研修中のコミュニケーションは基本的に英語で行われるので、英語力は必須です。例えば、TOEIC600点台の人だとディスカッションの際かなり苦労することになります。それで、そういう人は研修の合間に、英会話学校に通ったりしているようです。国際舞台で英語ができないとどれだけハンデになるかといったことを、身をもって知らしめるというのも、この研修の目的のひとつです。

前のページ
1 2 3 4

リーダーシップ・組織 一覧ページへ

媒体最新記事一覧