2013年6月6日(木)

専業主婦満喫の妻をどう働きに出させるか

「不安なく暮らす」ための全課題

PRESIDENT 2012年1月2日号

著者
白河 桃子 しらかわ・とうこ
少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授

白河 桃子少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授、経産省「女性が輝く社会の在り方研究会」委員。
東京生まれ、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。婚活、妊活、女子など女性たちのキーワードについて発信する。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。婚活ブームを起こす。女性のライフプラン、ライフスタイル、キャリア、男女共同参画、女性活用、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。「妊活バイブル」共著者、齊藤英和氏(国立成育医療研究センター少子化危機突破タスクフォース第二期座長)とともに、東大、慶応、早稲田などに「仕事、結婚、出産、学生のためのライフプランニング講座」をボランティア出張授業。講演、テレビ出演多数。学生向け無料オンライン講座「産むX働くの授業」(http://www.youtube.com/user/goninkatsu)も。著書に『女子と就活 20代からの「就・妊・婚」講座』『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』『婚活症候群』、最新刊『「産む」と「働く」の教科書』など。

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ライター 白河桃子
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妻を働かせたいというあなたにまず問いたい。あなたは妻に愛されていますか? そんなこと関係ないだろうって? 妻の働きは、実はそこにかかっている。

女は、愛する人のためなら働く。例えば私立一貫校に子供を通わせる妻がパートに出るのは、愛する息子のためで、ジャニーズや韓流のおっかけを堂々とするために「その分は稼ぐ」という人もいる。要はモチベーションである。もし妻があなたを愛しているなら、「あなたのお小遣いを削らなくてもいいように働きに出るわ」というだろうが、愛していないなら、「家計が苦しいから、あなたのお小遣いを削ります」となる。妻を働かせるには、まず愛情。妻を愛し、愛されるよう努力するしかない。

また妻のプライドも問題となる。3年程度の就業経験しかない妻が、仕事に復帰するには大きな壁がある。大卒または短大卒で、ホワイトカラーの妻になった女性は「プライドに見合った仕事がない」という。夫はホワイトカラー、自分は時給800円のブルーカラーはイヤ。解決法は、妻がやる気になるような仕事につけるよう、応援してあげることだ。そして褒めて、気持ちを盛り上げること。

スーパーのレジ打ちでも「仕事するようになってキレイになったね」「疲れてる? 夕ご飯の後片付けはやるよ」などフォローと褒めが大切だ。妻を機嫌よく働かせるため、徹底して機嫌をとる。

懺悔なしには、妻は動かない

家計の透明性も大切だ。結婚以来給料明細を見せたことがないという人もいるだろう。「気がついたらいつの間にか口座からお金がなくなっていた」とは、家計が破綻し、マンションのローンを払えず、パートに出ている妻の証言だ。

不動産営業の夫が不況で大変なのはわかっていたが、歩合の収入が半減していたとは夢にも思わなかったという。彼女の夫はプライドにかけて「もうカードを決済するお金がない」とはいえなかったのだ。夫の「黙っていても察してくれ」は無理で、いえないうちに「ローン破綻」を迎えてしまう悲劇が起きる。

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