2013年5月16日(木)

無理なく食費を半減させる方法

「不安なく暮らす」ための全課題

PRESIDENT 2012年1月2日号

著者
アズマ カナコ あずま・かなこ
省エネ生活研究家

アズマ カナコ1979年生まれ。東京農業大学卒。東京郊外にて築50年超の日本家屋に暮らす。著書に『捨てない贅沢』などがある。

省エネ生活研究家 アズマカナコ 構成=小澤啓司 撮影=向井渉
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食費は2万円、光熱費は4500円

わが家は夫婦2人と幼児2人の4人家族。ある月の光熱費は、電気代約650円、ガス代約3000円、水道代約850円。そして食費は、会社勤めをしている夫の昼食費を除けば約2万円でした。

ただ、私は節約を目的にしてきたわけではありません。通勤に不便を感じない程度の場所で日本家屋に住みたい、週末に家族で家庭菜園をしたいなどと趣味を実現していく中で、「昔の生活はどんなものだったんだろう」と興味が湧き、それを追いかけてきたのです。

お手本は、昔から「もったいない」と言い続けてきた90歳の祖母と、近所に住むお年寄り。ものがない時代を経験している人たちです。震災後にスーパーからものが消えたときも、お年寄りたちは「あるもので何とかできる」と言い、慌てていませんでした。

これまでは気にせず捨てていた種や皮も、「栄養があるんだよ」「粉末にすれば薬味に使えるよ」など、お年寄りに教えてもらったことは数え切れないほどあります。たとえばトウモロコシならヒゲは天日干しにしてお茶に、芯はスープのだしに、皮は草履を編んだり子どものおやつの包みにしたりと、捨てるところがありません。

味噌、豆腐、きなこ、甘酒、お茶、漬物などの加工品も、自分でつくれば安くすむだけでなく、好きな量だけ手に入れられます。日当たりのいい庭では、烏骨鶏を2羽飼い始めました。産んだ卵は食卓に。おいしくて栄養価の高い卵が日々食べられるのです。

100%を自家製で、と目指しているのではありません。野菜も半分は家庭菜園でまかなっていますが、半分は地元の農家や商店から購入しています。楽しまなくては長続きしません。食べ物を無駄にしない暮らしのポイントはあるものを使うと常に考えることです。

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