2013年4月7日(日)

やる気が出ない、飽きたときはどうするか

効果満点テクニック【実証2】

PRESIDENT 2011年9月12日号

村上敬=構成 佐粧俊之=撮影
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がんばっているのに成果が出ない。そう感じているビジネスパーソンも多い。第一線で活躍し続けるにはもちろん、自己研鑽が必要だ。だが、その勉強は本当に、仕事の役に立っているのだろうか。ハイパフォーマーの学びの習慣を、600人アンケートの結果を交えながら紹介しよう。
▼神永正博さんからのアドバイス

勉強のモチベーションを上げるには、私の場合、2通りあります。「何か面白そうだ」という好奇心を持つことと、「早くここから抜け出したい」というネガティブパワーを利用することです。

好奇心が湧きあがっているときは、心の赴くままに任せて勉強すればいいでしょう。ただ、ポジティブな気持ちは気まぐれで、ややもすると消えてなくなりがちです。苦しいけど必要な勉強は、好奇心よりネガティブパワーを原動力にしたほうが長続きします。人が「これを避けたい」と思う気持ちは、ポジティブな気持ちよりずっと強く、持続力がある。だから継続的な勉強に向くのです。

自分の経験を振り返ってもそうでした。学生時代、数学に一生懸命取り組んだのは、卒業して風呂なしトイレ共同の下宿から一刻も早く出たかったからです。サラリーマン時代に論文を書いたときも、高度な数学を使う機会がない仕事に嫌気がさして、早く会社を辞めたいと思っていました。もちろん根底には数学への学術的興味があるのですが、それだけでは長続きしない。好奇心ドリブンでトップスピードへと持っていき、ネガティブパワーでエンジンを回し続けるというやり方がいいと思います。

ネガティブパワーを燃やすのは簡単です。ポジティブシンキングは修練が必要かもしれませんが、ネガティブパワーは現状への不満を見つけるだけでいい。勉強に飽きたら、ネガティブパワーでうまく自分を追い立ててあげてください。

神永正博●東北学院大学教授
1967年、東京都生まれ。東京理科大学理学部卒、京都大学大学院理学研究科博士課程中退。東京電機大学助手、日立製作所研究員を経て、東北学院大学准教授に就任。2011年より現職。著書に『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』など。

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