2013年1月7日(月)

「裸の王様」上司にならない7つの方法

部下の忠言を無視していないか

PRESIDENT 2012年8月13日号

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高い地位についた人間が、ひとたび部下の意見を受け入れない「裸の王様」になれば、自分も組織もいつか大きなダメージを受ける。自然に意見が上がってくるような仕組みをつくるために上司はどうあるべきか。

なぜ高い地位の人に意見することを強く恐れるのか

組織の階段を上れば上るほど、自分の考えや仕事ぶりや戦略について建設的な意見、評価をもらえる可能性は低くなる。上司の気分を害することは誰だって言いたくないからだ。

だが、そういった下からのフィードバックをもらわなければ、上司としての能力を高めるのは難しく、独りよがりになるおそれがあり、すばらしい考えを聴く機会を失うことにもなる。では、自分にとって耳の痛いことを部下が直接言ってくれるようにするためには、上司はどうすればよいのだろう。

ほとんどの人は上司に自分の意見を言うのは差し控えるが、それにはもっともな理由がある。

「公式の権限を持つ人々は、さまざまな形でわれわれの運命を左右することができる。たとえば、重要な資源を与えないでおくことができるし、否定的な評価をして昇進を阻むこともできる。われわれを解雇したり、解雇させたりすることさえできる」と、コーネル大学ジョンソン経営大学院准教授のジェームズ・デタートは言う。

高い地位にいる人であればあるほど、部下にこうした不安を抱かせる可能性は高くなるものだ。ハーバード大学経営大学院教授で、『Being the Boss: The 3 Imperatives for Becoming a Great Leader』(邦訳『ハーバード流ボス養成講座.優れたリーダーの3要素』)の共著者としても知られるリンダ・ヒルは、こう指摘する。

「人々が上司にフィードバックを与えないのは、なによりも上司が報復することを心配するからだ。否定的なフィードバックを受け入れるのは大多数の人にとって容易ではないことを、彼らは知っているのである」

このように部下が何も言わないのをいいことに、上司はこれまでどおりのやり方を続けたいと思うかもしれないが、部下の沈黙は上司のためにならないし、組織にとってもその上司のキャリアにとってもプラスにはならない。

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