どうしても好きになれないあの同僚。一緒に仕事をするだけで成果に影響を与えることだってある。でも、嫌いな人をコントロールしつつ平穏にやっていく方法、ちゃんとあるんです。

職場で苦手な人を避け続けるのは非常に難しい

嫌いな同僚と一緒に仕事をしていると、余計なことに気をとられて消耗することがある。どんなタイプであれ、癇にさわる同僚はこちらの姿勢や成果に悪影響を及ぼすことがある。一緒に遂行しなければならない仕事に集中するどころか、その同僚の行動に対する自分のいら立ちを抑え込もうとして、時間とエネルギーを無駄にする羽目になるかもしれない。だが正しい戦術を使えば、耐えがたい同僚と、それでもなお生産的な関係を築くことができる。

好きになれない同僚と仕事をしている人は世の中に大勢おり、嫌いな同僚とどう付き合うかは、仕事上の悩みの代表的なものだ。スタンフォード大学経営科学・経営工学教授で、 『Good Boss,Bad Boss: How to Be the Best… and Learn From the Worst』の著者、ロバート・I・サットンによれば、これは人間であることの条件の一部なのだ。「親戚であれ、同じ電車に乗り合わせた人であれ、隣人であれ、同僚であれ、われわれがケンカするかもしれない相手はいつだっている」。そんな相手を避けるという方法は一般的には有効だが、職場ではいつも使えるとはかぎらない。

「職場では、否が応でも付き合わなければならない人間がいる」。そう指摘するのは、ラトガース大学「組織におけるEIに関する研究コンソーシアム」の共同会長で、『The Brain and Emotional Intelligence: New Insights』の著者、ダニエル・ゴールマンだ。これから先、隣の席の同僚にムカついたときは、次のアドバイスを思い出していただきたい。