最初から完璧を目指さなくてもOK

スッキリと片づいた部屋に住んで、なおかつ経済的にも余裕がある。誰でも、そんな暮らしを実現させたいですよね。でもふと身の回りに目をやれば、なんとなくごちゃっと散らかったリビング、家族のよくわからない持ち物であふれた個室、洗面台の下にはいつ買ったのかも忘れた洗剤や掃除グッズが大量に入っている……など、理想と現実との乖離にため息をついている方も多いのではないかと思います。

散らかった部屋に頭を抱えている女性
写真=iStock.com/ljubaphoto
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貯金も同じ。「1年間で100万円貯金しよう!」と思いつつも、実現できずに早○年、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はまず、「片づけと貯金のコツとは、最初から完璧を目指さないこと」だと思っています。

片づけたい、貯金したいと思う心がけはとても尊いものです。でもその理想ばかりが先走り、ご自身の中で「こうあるべき」というイメージが固まりすぎてしまうと、完璧にやり遂げられない現実に凹み、やる気がどんどん落ちていってしまいがち。

そう、片づけと貯金が苦手な方は、実は真面目すぎる傾向があるのです。ご自身が思い描いている「最高にきれいでいられる暮らし方」、「貯金の仕方」を少しだけゆるめて全体をざっくり眺め、別の角度から見直してみてはどうでしょう。

「お客様用布団」を常備する必要はない

私がお客様から要る・要らないの相談を受けるもののひとつに「来客用の布団」があります。確かに一昔前は、お客様をおもてなしする家財道具のひとつとして、来客用布団を新居に備える習慣などもあったと思います。

しかし暮らし方が変わり、ビジネスホテルなども進化した今、親戚同士の集まりなどでも、人の家に泊まるケースはかなりレア。「一年に2~3回、家族が帰省する」、「実家の両親が定期的にやってくる」ために、生真面目に用意する必要はありません。

その時だけ布団をレンタルすれば、部屋のスペースも、手入れする手間も省けますし、何より布団自体も昔より軽く、使いやすいものに進化しています。お金持ちはこうしたサービスをうまく利用しているのです。