脳にいい言葉、悪い言葉は何か。脳内科医の加藤俊徳さんは「『うまくいくさ』『私は正しい』といった自己を肯定する良いひとり言は脳を活性化させる一方で、悪いひとり言は脳の働きを抑え、フリーズさせる。私のクリニックを訪れるうつ病傾向の人の少なからずがつぶやく『どうせ私は~』というフレーズは、自分を損なう最悪の言葉である」という――。(第2回/全3回)

※本稿は、加藤俊徳『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

手すりにもたれかかりうなだれる人のイメージ
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成功する人は誰もが「良いひとり言」をつぶやいている

成功している会社の経営者は、ひとり言と向き合うことが上手なのではないでしょうか? 彼らは本当に大事なことは、誰にも相談できません。最後は、自分自身で判断するしかないとわかっています。

孤独の中で、彼らが最後に相談するのは、自分自身でしょう。自分自身に問いかけることが、一番良い結果になるということを知っていると思います。

米国の実業家のロックフェラーは、「未来は現在の過ごし方にかかっている」、「自分を見失わず着実に前進しろ」というのが口癖で、絶えず自分自身に言い聞かせていたようです。

成功している人は、意識的に“良いひとり言”を用いているのです。

一方で、否定的で、たんに悪態をついているだけのような、生産性の低いひとり言もあります。

そのようなマイナスのエネルギーを持ったひとり言を発していると、自分自身がどんどん非生産的でマイナス思考の人間になっていきます。

そう考えると、ひとり言は扱い方次第で、とても危険なものでもあるということができます。

私のクリニックを訪れる人たちの中にも、否定的でマイナスの言葉ばかりつぶやいている人がいます。やはりそういう人の脳は、極端に活動が弱くなっています。

良いひとり言は、脳を活性化させ、悪いひとり言は脳をダウンさせます。そう言い切ってよい、と私は考えています。

本稿では、「良いひとり言」と「悪いひとり言」の違いは何かについて考えながら、人生を豊かにする良いひとり言の選び方とつぶやき方を見ていきましょう。