人生で成功するにはなにが重要なのか。医学部卒で起業家の青笹寛史さんは「医学部の同級生たちは、大学でも受験勉強と同じ方法で学習していた。これは努力の方向性が間違っている。みんなと同じ方向で努力しても、成功するのは難しい」という――。

※本稿は、青笹寛史『凡人でも「稼ぐ力」を最大化できる 努力の数値化』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

大学での講義中にノートを取る学生
写真=iStock.com/miniseries
※写真はイメージです

違和感を覚えた医学部同級生たちの真面目ぶり

医学部に入学できたことで、「どうにかこうにか、エリートの下っ端にしがみつけたぞ」という、ある種の達成感が芽生えました。

しかし入学してからしばらく経つと、私は周りの同級生たちに対して、妙な違和感を覚えるようになっていきました。

みんな、とにかく真面目なのです。

もちろん、真面目であるのは素晴らしいことです。ただそれにしても、授業では先生の発言の一語一句をノートにとり、板書もすべてきれいに書き写しています。「授業の内容を一生懸命ノートにとろうがとるまいが、結局はテストでいい点を取れば進級できるし、取れなければ留年するだけなんでしょ」と悟っていた私は、周りの真面目さにドン引きし、周りの同級生たちは、私のだらけっぷりにドン引きしていました。