10分の1の時間ではるかに質の高い成果を出せる

一方、自分自身ですべてのタスクをこなすのではなく、ウェブサイトをつくるのがユニークアビリティである人に依頼する。すると、自分でつくるよりもはるかに速く、質の高いウェブサイトができることでしょう。

そして、そこにかかるコストについては、あなたがユニークアビリティを発揮できる仕事に注力して生み出すのと比べたら、どちらがタイムパフォーマンス的にも、コストパフォーマンス的にも良いでしょうか?

自分がユニークアビリティではないことに注ぐ時間を「どうやるか」を「誰とやるか」に転換すると、どれだけ節約できるかを数値化してみてください。仮にあなたが自分でウェブサイトをつくる場合、調べたり、学んだりする時間も含めて200時間かかるとします。

一方で、ウェブデザイナーに任せる場合、要件定義や内容確認にかかる時間も含めて20時間でつくることができたとします。「どうやるか」を「誰とやるか」に転換した結果、自分がウェブサイトをつくる場合と比べて、仮に10分の1の時間で、さらにはるかに質の高いものを作成できるかもしれません。そして、節約できた180時間を自分のユニークアビリティを活かせる仕事に使えたら、どれだけのお金を生み出せるでしょうか?

「1人で目標を達成できる」と思っていないか

実際に私はユニークアビリティでもないのに自分でウェブサイトをつくったり、動画を編集したりして悪戦苦闘しましたが、そうする前に、「どうやるか」を「誰とやるか」に転換した場合の時間を数字で比較していたら、間違いなく「誰とやるか」を選んでいたことでしょう。

オフィスでストレスを感じる実業家
写真=iStock.com/recep-bg
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あなたも自分のユニークアビリティではない仕事をしている場合には、その仕事がどれくらいの時間を要していて、「誰とやるか」に変換した場合、どれだけの時間を節約できるかを計算してみてください。そして、その節約した時間をあなたのユニークアビリティに特化した仕事に注力したら、どれだけのお金を生み出せるかも計算してみてください。

1人で長い時間働いても思うように成果が出ないとき、そこには、ある壁が立ちはだかっていると言えます。そこで、その壁を乗り越えるべくパラダイムシフト(その時代に当然だと考えられていた価値観などが劇的に変化すること)を起こします。壁を乗り越える前の段階をパラダイム1とすると、パラダイム1は「1人で目標を達成できる」「私は、ほかの人のサポートを必要としていない」という状態です。