そうしないと目標未達どころか、自信も失ってしまう

自分が「好き」でも、「得意」でもないことだと、時間がかかるだけではなく、先延ばしにしたまま未達で終わってしまうケースもあります。というのも、じつはさきほどの会社のウェブサイトをつくる例は私の話です。当初はウェブサイトのつくり方を調べたり学んだりして、自分でつくろうとしたものの、先延ばししてしまった結果、未達に終わってしまいました。

また、私は自身で運営するコーチングの事業のYouTubeによる動画の編集についても、最初に「どうやるか」を考えて自分でやろうとしました。動画編集の講座に通ったり、専用のツールを購入したりして、お金をかけましたが、結局、プロの動画編集者に任せるほうが比較にならないくらい短い時間で質の高い動画になるのを痛感しました。

振り返ると、自分で「どうやるか」にこだわらずに、初めから「誰が私に代わってこの目標を達成できるか?」を考えていれば、時間も労力もお金も失うことはなかったと思います。

「どうやるか」に固執した場合、失うことはほかにもあります。それは「自信」です。自信とは、目標を達成できるという自分の能力を信じることです。しかし、自分が「好き」ではなく「得意」ではないことを頑張ってやり続けたけれど、先延ばしにしたり、未達で終わったりすると、目標達成が遠ざかるため、自信を失います。

さらに、先延ばしをしたことで、幸福感が損なわれるだけでなく、罪悪感が生まれ、抑うつなどのメンタルヘルスの症状も増えてしまったりしたという研究結果も出ています。

好きでも得意でもない仕事ほど消耗するものはない

私はウェブサイトの制作や動画の編集などでの苦い経験からも、今は「10x」による「どうやるか」以上に「誰とやるか」を考えるようになっています。実際、「誰とやるか」を考えることで、より速くより大きな目標を達成できています。

「どうやるか」を「誰とやるか」に転換したら、どれだけの時間を節約できますか?

1日に1人でタスクを行える仕事量には限りがあります。とくに「好き」でも「得意」でもない仕事の場合は、時間とエネルギーを消耗してしまいます。たとえば、あなたが会社のウェブサイトをつくる新しいプロジェクトに取り組むとします。1つの方法は、自分自身ですべてのタスクをこなすことです。

しかし、さきほど私の失敗例としてもお伝えした通り、自分のユニークアビリティではないとしたら、ウェブサイトをつくる方法を学ぶのは「10x」の観点では最適な行動ではありません。時間がかかってしまうだけでなく、質の低いウェブサイトができてしまうからです。