熟年離婚した53歳男性が性的に弾けた理由

現在、68歳になるヒロシさん(仮名)は今から約15年前、ある決意をした。

「ちょうど50歳を過ぎた時に妻と離婚をしたんです。原因は妻の浮気です。ただの浮気なら修復しようと思えたのですが、子供も連れて相手の男と旅行まで行っていた。子供を巻き込んでいたのがどうしても許せなくて、離婚をしたんです。別れたのが53歳の時。ずっと家族のためにと仕事を一生懸命やってきたのですが、このまま仕事だけしていても後悔するなと思って、これからは自分のために時間とお金を使おうと決めたんです。離婚で鬱っぽくなっていたのかもしれないですが、ちょうど一気に性欲がなくなってきたという焦りもありました。面倒くさいからいいやと思ったら、男も終わってしまうんじゃないかということで、最後にあがいてやるって気持ちでしたね」

離婚届のイメージ
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

ヒロシさんにとって「自分のために時間とお金を使う」ことは、習い事をしたり、趣味を楽しんだり、おしゃれをするという意味ではなかった。なんと、性的に弾けてしまったのだ。

出会い系サイトや交際クラブに登録をしたり、既婚者合コンに参加をしたりした。当然、風俗も行けば、ハプニングバーなどややアンダーグラウンドな遊び場にも足を運び、常に5〜6人の女性と同時並行で付き合っている状態が続いていたという。

「自分を解放している女性」に魅力を感じた

「人が経験しないことをしてやろうって気持ちもありましたね。某ホテルで複数プレイのパーティが開催されていたので、そういうものに参加したこともあります。危険だったら即逃げようと思いながら恐る恐る行ったんですが、結果的には大丈夫なもので、ホッとしました(笑)」(ヒロシさん)

この15年間で数えきれないほどの女性と体の関係を持ったというヒロシさんは、「自分を解放している女性」との付き合いにとても惹かれたという。

「女性と出会っていろんな話をすると、その部分での興味や関心があるのかないのかわかってくるじゃないですか。ある人はあるし、ない人はない。女性って本当に両極端だなと思います。女性が性的に自分を解放してくれたら、男ってそれでものすごくその気になっちゃうんだよね。でも、女性がそのようになれるのは30代も半ばを過ぎてからなのかな。男って、やりたいだけの人もいるのかもしれないけれど、それだけを望んでいるわけではないと思うんですよね。少なくとも俺は、それだけを望んでいなかった。一緒にいて楽しいというか、信頼できる相手が欲しい。女性だって、お金なのかセックスなのか、相手に望むものは人によって違うと思うけれど、それだけを望んでいるわけではないでしょう?」(同)