「アマゾン広告」のメニューを徹底解説

ここからはアマゾンが提供する広告商品を詳しく解説していく。リテールメディアの広告商品の開発などに、参考になるはずだ。

Amazon広告は大きく3つの方法で出稿することになる。「検索連動型広告」「商品連動型広告」「データ連動型広告」の3つだ。主に前者の2つがAmazon内での広告配信、後者はAmazon外での配信、つまりAmazonのデータを用いた、外部の広告枠への配信に活用することが多い。

まず、検索連動型広告では「スポンサープロダクト広告」と「スポンサーブランド広告」という2つのメニューが主な広告商品となる。いずれも、Amazon内での検索結果一覧ページに表示される。Amazonの検索フォームに商品名や商品カテゴリーなどを入力して検索すると、対象となる商品一覧が表示される。このうち、「スポンサー」という表記がついている最初の4商品が広告だ。

【図表1】検索連動型広告
Amazon広告の検索連動型広告は目的に応じて、2種類の広告サービスを使い分けることができる(出典=『小売り広告の新市場 リテールメディア』)

Amazonスポンサープロダクト広告でキーワード広告を出稿する場合、販促したい商品に関連するキーワードを指定して、広告を出稿する。例えば、ビールであれば、「ビール」「酒」といったキーワードを指定して、広告の入札単価を設定する。Amazon利用者が対象のキーワードで検索したときに、そのキーワードに入札している広告主間で競争が行われ、上位の4商品が広告として表示される仕組みになっている。

売り上げを立てるなら、広告運用は絶対条件

そうした仕組み上、例えば「掃除機」などの検索ボリュームの大きい、いわゆる「ビッグワード」と呼ばれるキーワードは競争が激しくなる傾向にある。そのため、より商品の機能やカテゴリーを具体的に表す「掃除機 コードレス」「掃除機 1人暮らし」といった関連キーワードを組み合わせて出稿するのが一般的だ。また、広告配信の仕組み自体は「Google」などの検索連動型広告と同様だが、配信ロジックに特徴がある。

人気ラーメン店「AFURI」をチェーン展開するAFURI(神奈川県厚木市)は、スポンサープロダクト広告を活用する一社。同社は新型コロナウイルス禍の影響で店舗営業がままならない中、人気商品の「柚子塩らーめん」をはじめとした冷凍ラーメンのネット販売を始めた。Amazonも重要な販売チャネルの1つだ。スポンサープロダクト広告では「冷凍ラーメン」「柚子塩」といった、AFURIの商品が直接的に想起されるキーワードに加えて、例えば「とんこつ」「しょう油ラーメン」といった、一般名詞にも出稿することでAmazon利用者への商品認知度の拡大を狙う。

「Amazonできちんと売り上げを立てるなら、運を頼りにしない限り、広告運用は絶対条件としてやらなくてはいけないものだと認識している。広告で売れるきっかけを自分たちでつくらない限り、自社の商品を見つけ出してもらえる可能性はほとんどない」とAFURIの専務取締役EC事業責任者の平田展崇氏は話す。