「訴訟のための活動休止」を表明したが…

その日のことをC子さんはこう語っている。

「キスをされ、抱き寄せられ、最後は性行為をしてきました。三十分ほどの行為の後、別々にシャワーを浴びて、リビングで五分ほど談笑しました。(松本は)黒瀬さんに連絡を入れたのか、彼らも部屋に戻ってきた。それから間もなく、黒瀬さんはチャックの付いた小さなポーチから『タクシー代』と言って、五千円を差し出してきました。

それを受け取ると、松本さんたちは『じゃあバイバイ』と。それを聞いたとき『松本さんって、いつもこんなことしてるんだ』と、心底虚しくなりました」

合意の上のようだが、松本たちの「女性を玩具のように扱う」態度は、女性たちの心を酷く傷つけたのである。

2019年10月、大阪随一のホテル、ザ・リッツ・カールトン大阪で、集めた女性たちを迎えたのは、吉本興業所属のお笑いコンビ「クロスバー直撃」渡邊センスと芸人のたむらけんじだったと文春は報じている。

大阪
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文春が吉本興業に事の真偽を問う文書を送った約4時間後、吉本興業は松本の活動停止を発表したのである。

「訴訟に注力したいので、その期間は休む」と松本から申し出があったという理由だが、松本は何を争うつもりなのだろうか。

「容認」していたのか、「性加害」と受け止めていたのか

女性たちを集め、松本に献上したといわれている「スピードワゴン」の小沢一敬は、最初は「一部週刊誌の報道にあるような、特に性行為を目的とした飲み会をセッティングした事実は一切ありません」と全面的に否定していたが、一転、所属事務所の「ホリプロコム」が、小沢から、「芸能活動を自粛したい旨の申し出があった」と発表した。

たむらけんじも日刊スポーツ(1月11日6時0分)によれば、

「たむらは飲み会については事実としつつ、性行為を目的としたものではないと主張。女性に好きな男性のタイプなどを聞いたことは認めた。(中略)被害を訴えた女性へ向けては『不快な思いをしたから、こういった話をしたんだと思う』とし、『そこに関しては謝りたい。すみませんでした』と謝罪。『何がだめだったのか、もう1度よく考えて反省すべきところは反省して次に向かいたい』と思いを語った」

というのだ。

そうであれば、彼らが松本との飲み会をセッティングしたのは間違いないようだ。

争点があるとすれば、女性たちが松本とのSEXを「容認」していたのか、「性加害」だと受け止めていたのかというところだろう。