他人に好印象を与えるには、どうすればいいか。「表情筋研究家」の間々田佳子さんは「自分では笑っているつもりでも、他人からはまったく違う表情に見えることがある。まずはキメ顔ではないあなたの“素の顔”を知るところから始めてみるといい」という――。

※本稿は、間々田佳子『伝わる顔の動かし方 コミュニケーションは見た目が9割』(光文社)の一部を再編集したものです。

右手に鏡を持ち顔を見ている女性
写真=iStock.com/key05
※写真はイメージです

鏡に向かった顔はいわゆる“キメ顔”

自分の顔を直接見ることはできません。だから私たちは、鏡をのぞいてチェックします。

でも、勘違いしている人が多いのですが、「鏡に映る顔」=「他人から見たあなたの顔」ではありません。

人は鏡をのぞくとき、無意識に表情をつくろうとします。目に力を入れ、あごはすっきり見える角度で、唇をすっと引き結んで。

だから誤解しがちなのですが、それはあなたの顔ではあっても「他人から見たあなたの顔」ではありません。

どういうことか、詳しくご説明しましょう。

鏡に向かって構えた顔は、あなたにとっての「自分を意識した顔」、いわゆる“キメ顔”です。家でも外でもずっとその表情をキープできるなら万々歳ですが、なかなかそうはいきませんよね。

実際に他人とコミュニケーションをとるとき、他人が目にするあなたの顔は、鏡を見ながらばっちり調整したキメ顔ではないのです。

「他人から見たあなたの顔」とはギャップがある

たいていの人は、鏡に向かってポーズをとるように、いつでもどこでも表情をつくることなどできません。できたとしても、そのままずっとキープすることは難しいでしょう。

となると、そこに「自分がイメージする自分の顔」と「他人から見たあなたの顔」というギャップが生まれます。

あなたが思うあなたの顔は、鏡の中にしか存在しないのかもしれません。

気づかないうちに撮られた写真を見て、愕然がくぜんとしたことはありませんか?

眉間にシワが寄っているとか、口がひん曲がっているとか、不機嫌そうな雰囲気だとか、鏡に映る自分とはまるでかけ離れた表情……。

残酷な事実ですが、それが「他人から見たあなた」です。そのくらい、自分からと他人からとでは「顔の見え方」が違うのです。