家計簿をつけ続けていてもお金が増えていかないのはなぜなのか。金融・投資コンサルタントの永田雄三さんは「家計簿をつけ始めた当初は、出費の中で明らかにムダなものをあぶり出すことができる。しかしつけ続けるだけでは、イレギュラーの出費が見えるだけで最初のような効果はない」という――。

※本稿は、永田 雄三『1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト』(日経BP)の一部を再編集したものです。

家計簿はつけたほうがいいか

女子の意見
● 家計簿をつけたことで、自分が何にお金を払っているのかを知ることができた
● 自分が何にどれくらい払っているのかを見られたので、助かった。ただ、家計簿を継続している今、最初ほどの効果は感じていない
「家計簿をつけてよかった」派の言い分

私が主宰するお金の教室に参加した女子のうち、1000万円貯金を果たしたり、もう少しで1000万円に手が届きそうな「富女子」たち100人にアンケートを実施しました。

このアンケートで、「やってよかった」と「やっても意味がなかった」に大きく分かれたのが、この「家計簿をつける」でした。

実は、この結果は、極めて予想通り。その理由から、お話ししていきましょう。まず、「家計簿をつけてよかった」派。

「やってよかった」と口をそろえる人たちに話を聞くと、家計簿をつけ始める前のお金の管理に、ある傾向が見られました。

それは、「とりあえず、手持ちのお金で生活して、お金が余ったら貯金しよう」と思っている人が多かったこと。そして、実際にその方法で貯金ができていた人は、ほんの数パーセントにすぎませんでした。

そんな彼女たちの傾向は、

じゃあ、あなたは毎月、何にいくら使っているの?

と尋ねると、さらに明らかになりました。

“えーと……携帯が、1万円くらい? 光熱費が……いくらでしょう?”
“先月のカードの明細が……たしかこのあたりに……”

そう、自分の出費をほとんど把握していないのです。

こういった人たちが、試しに1カ月、だいたいでも家計簿をつけてみると、誰でも1つは驚くポイントがあるものです。

“自分が何にお金を使っているのかがわかった”
“交際費がこんなに高いとは思っていなかった”
“携帯に、インターネットに……家にそんなにいない割に、通信費ばかりかけていました”
“服や化粧品が好きだけど、そうはいっても、収入の3割も使っていたとは……”

などなど。

電卓の上に、「コスト」の木製ブロック
写真=iStock.com/Seiya Tabuchi
※写真はイメージです

ぐっと支出がおさえられる

「お金を貯めたい」と思っている人たちは、自分のお金の使い方がわかると、極端な出費は自然と見直したくなります。

外食や飲み会は“月に3回まで”と決めました
携帯のプランを見直すことにしました
ヨガのサブスクをやめて、回数券にしました

といった具合です。これで、ぐっと支出がおさえられます。

生活の見直しの中には、思い立ってすぐにできないこともあります。

でも、その間、家計簿をつけ続ければ、「早くこのムダな出費をなくしたい」というモチベーションが維持できるはずです。

家計簿をつけてみて、よかったですね。