仕事で成果を出すためにはどんな努力が必要なのか。ビジネスプロデューサーの山川隆義さんは「とにかくインプットを増やすことが重要だ。私の場合は雑誌を熟読し、その中の名物コラムからコンサルタントの仕事の真髄を学んだ」という――。

※本稿は、山川隆義『瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬ではじき出す』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

雑誌を持つビジネスマンの手
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「一を聞いて十を知る」そのために必要な努力はなにか

「何か面白い仮説を出してください」

戦略コンサルティング会社に入社するやいなや、言われた言葉だ。

そもそも、面白い仮説とは何だろうか?

「みんなが気づいていなくて、気づくべきこと」が面白い仮説である。みんなが知っていることは、仮説でもなんでもない。他の人と同じような目線や範囲で考えていては、面白い仮説は一ミリも出てこない。

時間軸を長く取り、かつ、広範囲な視点でものを考えることで、斬新な仮説がはじき出せる。

これは、言わば「一を聞いて十を知る」といった状態だ。

「一を聞いて十を知る」の境地に至るための方法。それは、「一を聞いて十を調べる」ことである。

5年、10年と「一を聞いて十を調べる」ことを継続する。その努力によって累積したインプットは、大きな「知の資産」となる。