歯が悪い人は認知症になりやすい

歯が悪い人は認知症になりやすいことが知られています。

60年以上の長期にわたり、生活習慣病の疫学調査をしている「久山町研究」のデータによると、残存歯数が少ない人ほど認知症の発症リスクが高くなることが分かりました。

歯が20本以上ある人に対して、10~19本が残っている人は1.62倍、1~9本の人は1.81倍認知症発症リスクが高かったのです。

これには2つの理由が考えられます。

ひとつは、噛む回数が減ることで脳への刺激が減り、認知機能が衰えるという理由。

もうひとつは、噛む力が衰えると、生野菜などの何度も噛む必要のある食べ物を避けて、麺類など柔らかいものを食べる機会が増えるという理由です。

そうなると脳や神経細胞に必要なビタミンなどの栄養素が不足し、認知症の発生リスクを高めることになるのでしょう。

長生きしたければインプラントにお金をかけるべき

こうしたことから、私は健康に長生きしたければ義歯やインプラントなど、歯にはお金をかけたほうがいいと思います。

虫歯が痛いとか、歯が抜けてよく噛めない状態では、栄養がしっかり摂れません。

元気で長寿を保っている人には、80代や90代でもステーキが好物という人がたくさんいます。

そのための大前提になるのが、歯がしっかり揃っていることです。

しっかり噛めるように歯を整えることで、美味しく食事することができますし、人と話すことにも自信がつくので、社会的な交流も活発になります。

歯にお金をかければ、かけた以上のメリットが期待できます。ヘタなダイエット商品を購入するより、ずっと「投資効率が高い」のです。